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燃えろよ燃えろ【11】

「大丈夫かな…カノンさん」


 突然起こった貴族街の爆発、その爆発の原因を調べにカノンさんは1人で貴族街に行ってしまった。


 待機と言われてもな…


「待てるわけないよな、あんな爆発を見て」


 それに、爆発とボルフェスは無関係じゃない、なんなら切っても切り離せない関係だ、あんな爆発はボルフェスぐらいしかできない。


 これで無関係なわけがない…


「このケジメは俺がつけるべきだよな」





------------------------



   〈〈炎上中の貴族街〉〉



「オーブ、グルーブ・ジオ・オーブ、貴様を殺す者だ」


 私は目の前の悪魔にそう偽名を告げる。


 爆発が気になって来てみれば、ターゲットが元仲間を襲っていた。


 本当ならスペアさんを殺して出来た隙を狙って、一撃で決めるのが正解なんだけど、流石にそれをするやる気にはなれない。


 そう考えると、やっぱり私はまだ甘い。


「あ?テメェが暗殺者か」


「そうだ」


「暗殺者のくせに堂々と出るんだなぁ、殺し屋の方が合ってるんじゃないか、と言うか…そんなにその女が大事か」


 私の感想だと、スペアさんはそこまで好きでは無い、どちらかと言うと嫌いな方だ、だけど死なれたら、その後処理するの私だ


 後処理は死ぬほど面倒、それに彼の元仲間だ、イリーザの今後の話をするのに彼女は必要だろう。


「我は貴様を殺しに来たけ、彼女はそのついでだ」


「そうか…ならついでに殺されていくか!」


 ターゲットはそう言いながら、瓦礫から飛び出し、家の破片を投げて来く、私はそれを交わしつつ、右手のボタンを押して、足場を作り上に逃げる。


 いきなり投石とは、殴ってくると思っていたから意外。


「なんだぁ、それは…」


「空を飛んでるだけだ」


「飛んでるってか…歩いてるだろ」


 とりあえず、今は空にいよう。



 彼の能力は資料で何度も見て覚えた、彼の能力は【地雷原】触れた物質を地雷に変更できる能力、さらにその地雷を時限爆弾に変更可能。


 スペアさんを見ると、その地雷でやられた様子だ、つまり地面は地雷原ばっかの可能性がある。


 それなら地上で戦うのは得策ではない、このまま足場を作りながら攻撃を…


「よそ見とはぁ、随分余裕だな!!」


 ターゲットはそう叫びながら上空に向けて、カチッ、と不気味な音が鳴る瓦礫を投げつけた。


 この音、まさかこれ…爆弾!!


「まずっ…」


 私はその瓦礫から離れようと後ろに下がるが、下がった先に瓦礫が投げ込まれていて、もう既に逃げ場はなかった。


「遅ぇ…」


「ハッ!!」


 カチッ カチッ カチッ カチッ カチッ カチッ  カチッ  カチッ  カチッ

 カチッ  カチッ カチッ  カチッ カチッ カチッ カチッ カチッ カチッ

カチッ  カチッ  カチッ



「な、投げすぎでしょ」


「俺も本気なんでなぁ、とっととくたばれ!!」


 瓦礫が夜明けの太陽のように眩く光始め、瓦礫は一斉に爆発を引き起こした。


「ぬッ」


 私は体制を変え、爆発を直で受けないようにしながら、地面に着地した、だが着地先にはターゲット。


「ハハッ」


 ターゲットは笑いながら剣を振るう、だけど笑ってるおかげで、いち早く気づけた私はコートを脱ぎターゲットに覆うように投げる。


「な、なんだこれ!!」


 私の狙い通り、コートはターゲットの頭を覆い視界を潰す。


 こんな夜中でダックスコードだ、簡単に取れないはず、狙うなら今!!


「すぅぅ…」


「前が…」


 そしてコートを取ろうと暴れ狂うターゲットの頭を掴み、装備の装備の隙間にある穴を狙ってナイフを突き刺す。


「がァァァ!!!!!!!!!」


「より、首元に刺さった」


 ターゲットの首元から血が噴水のように噴き出す。


「これで…フィニッシュ」


 右足を上げターゲットの腹にそっとつける、そして右手のボタンを押す。


「!!!!!!!!!!!!!」


 すると靴から魔法床がターゲットの体内に生成され、臓器や骨を内側から破壊する、この時のメキメキって言う音は今でも慣れない。


「ガァ!ヴァ…ア、ア、ア……」


「フウッ」


 だけど、これでもう動けないはず、首には刺さったら簡単には抜けない三日月型のナイフに体内はズダザタ。


 流石に悪魔とは言え、もう…


「クソがぁ…くそ痛ぇ……」


 悪魔はそう叫びながら、動く…まだ、動くの…


「動かない方がいい、さっきので骨は愚か臓器も…」


「うるセェなぁ〜どうだって良いんだよ」


 ターゲットはそう言うと絡み付いた私のコートを破り、来ていた装備を脱ぎ捨てた。


 装備は宙を舞い燃える街と同化し燃える、そしてずっと装備で隠されていた姿が露わになる。


 地味に始めて見たかもしれない彼の素顔は、不細工ではない、私の好みじゃないけど、かなり美形顔。


「はぁぁ〜とっとと始めようぜ」


「まだやる気?」


「安心しろぉ、傷は消えた」


 何を言っているの、悪魔とは言えあのダメージをどうにかできるわけがない。


 そう思っていると、ターゲットは首に刺さったナイフを抜いた。


「…………」


「ハハハハ」


 ポタポタとナイフから血が落ちる、だがその血は一瞬で消えた、私は驚きターゲットの首元をみると、さっきまであったはずの傷が治っていた。


 縫合とか焼いたような痕はない、まるで何事もなかったように傷が塞がっている。


「え…な、なんで!?」


 馬鹿な、なんであの傷が、彼に傷を癒す能力はないはず、資料は何度も見て確認した、間違いはない…


「そうなれば…まさか契約を」


 いや、あれは契約者が居ないと成り立たないはず、それに自分自身を契約者にはできない。


 ここ数日観察したけど、誰かと契約したような様子もなかった、なのにこれは。


「テメェを殺そうが殺さなかろうが、俺は死ぬぅ…だったらヨォ、別にお前を殺しても良いよなぁ、裁かれる方法が同じなんだから」


「…………」


 一体なにをしたの彼は…

燃えろよ燃えろよ

炎よ燃えよ

火の粉巻き上げ

天まで焦せ


…はい、今回のサブタイですね、内容が燃えているんで、火の画像を使おうかなと思ったんですが、ダメでした✋はいけるのに……


なろうの設定上この✋✌️は大丈夫なんですね、他は全くダメでした。


一応次話の12と13は学校から帰宅後に投稿しようと思っています、多分…6時〜8時になると思います。

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