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「ええ、実は人を探していて……その情報を集めようとしていたんです。でも今日はこれじゃ無理で……」

 死屍累々の酒場の中を見て、アイラと酒場の娘は困った顔をしている。

「良かったら明日お昼ごろに店に来ていただきませんか?」

「え、そんな面倒をおかけするには……それに酒場は昼閉まっているんじゃないんですか?」

「大丈夫です。お酒が無いので明日は休みにしますから。昼ごろならお客さんたちも目が覚めるでしょうし、起きたら待っててもらいますのでどうぞ来てください。」

 酒場の娘は酔い潰れて倒れている客を面倒そうな顔をして見渡した後できる限りの笑顔で答える。

「すいません、ご迷惑をお掛けしたのにわざわざそこまでしてもらって。」

「いえいえ、では明日お待ちしております。」

「ではよろしくお願いします。」

 酒場の娘に見送られながら三姉妹は宿に帰った。


 へやに着き、アイラがイオをベッドに寝かせているうちに、メアリーもすぐ横になりすぐに寝たのを見て、アイラは一息つく。

「今日は結局報告をすることができなかったなー。あーまたいろいろ私が文句を言われる……」

頭を抱えながら今日のことを思い出す

「それにしてもこの町は今のところなんだか変なのよね、まあそれは明日明るくなってから町を見ればわかるかも……とりあえず今日はもう何もできないし寝ますか。」

考えるのを止め、アイラもベッドに入るとすぐ眠りについた。


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