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 そんなことをアイラが財布の中を見ながら考えているとメリーがテーブルからいなくなっていた。どこに行ったのか店内を見ると違う席に行って何やら村のおじさん達と話している。

「私と飲み比べをしない?私が勝ったらあなたが、あなたが勝ったら私がおごるって言う条件でどう?」

「なにぃ、受けたとうじゃないか!俺が買ったらついでにあんたを好きにさせてもらうぞ!」

 メリーの言葉に村のおじさんたちが張り切っている。

「いいわよ、ついでに私の妹達もつけるわ。」

「ちょ、ちょっと姉さん何勝手に決めているのよ!」

「いや、俺はああいうまだガキ臭いのはいいや。」

 二人のことを無視してメリーの方しか見ていないおじさんに二人は怒る。

「なっ、なんですってぇ!」

「わかったわ、じゃあ始めましょうか?」

 メリーは二人のことは気にせず酒のジョッキを手に取る

「姉さん、コテンパンにするのよ!」

「お姉ちゃん頑張れー」

「若い女に負けるな!しっかり勝って俺らにもいい思いさせろー!」

 酒場内は大いに盛り上がっていく


 十数分後、おじさんダウン。

「あれぇ?こんなもんでおわり?まだまだいけるわよー誰か続ける?」

 おじさんを下に見ながらメリーは煽る。それに違う客が反応する

「くそーっ、俺があんたを倒してやる!そして……グヘヘェ」

「いいわよーじゃいくわよ」

 また十数分後、二人目のおじさんダウン。

「まだまだいけるわよードンドンきなさーい!」


 そして数時間後……

「すいません、もう閉店なのと、お酒が……」

 酒場の娘が疲れた顔で言ってきた。

「あらそう?まっちょうど私もいい気分になったわ~~~」

 酒場に来ていた客のおじさん達全員が、酔い潰されて死屍累々といる中、メリーはちょっとふらふらしている。

「姉さんはまったく酒豪なんだから……結局、誰からも情報を集めれなかったじゃないの……すいませんあなたにも色々迷惑かけたみたいで、酔い潰れたおじさん達を介抱してもらったり、酒を全部飲んでしまったりして。」

「いや、いいですよ。これが私の仕事ですから、でもこんなにお酒に強い人初めてです。」

「いやどうもどうも。」

「姉さんは自重しなさい!これ少ないですけど代金と酒代です。」

「えっ、こんなに頂いていいんですか?」

 アイラが渡した金額に驚く酒場の娘を見てメリーは不思議な顔をしている。

「勝ったんだからおじさん達に払わせればいいじゃない。」

「そうは行かないわよ!店の酒を全部飲んじゃったんだから、払うの大変でしょ!姉さんはしばらく禁酒ね!」

「ええっ!そ、そんなぁー」

「さぁ、宿に帰りましょ。あ、静かだと思ったらイオ寝ていたのね。よいしょっと。」

 アイラはイオを背負うとメリーと一緒に店の出口まで来た。

「じゃあ、お騒がせしました。」

「また来るわねぇーおじさん達によろしくー」

そう言って店を出ようとしたとき酒場の娘は感謝とともに質問してきた。

「はいありがとうございました。そういえば情報がどうたらとおっしゃっていましたね。何か調査でもしているのですか?」


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