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明るい日差しの中を、三人の旅人が歩いていく。

 三人は姉妹で、大きい荷物を持ちその腕には筋肉がしっかりついた背の高い女性が上の姉のメリーで、地図と周りの風景を照らし合わせて道の位置を確認しながら歩いている真ん中のアイラ、そして二人の周りを歩くだけでは落ち着かず、興味あるものにまず触る小柄な娘が下の妹のイオである。

 三姉妹は人を探しの依頼を受け、旅をしている。


「私の見立てではこちらの方ですけど。」

「よく外れるからなぁ~アイラ姉ちゃんのは、」

「なんですってぇ~!!」

「わっ、わっーアイラ姉ちゃんが怒ったよ~どうにかしてよメリー姉ちゃん!!」

「イオ、あんたが悪いと思う。あ、」

 スパコーンといい音が辺りに鳴り響いた。

「いった~い~、なぅぁにすぅるのよぉ~…」

 そういいつつ、イオと呼ばれた軽装の女の子は倒れた。

「アイラ、いくら何でも…杖でフルスイングっていうのは…」

「そんなこと言ってっから、いつも最後に逃げられるんだよ!メリー姉!」

「そんな怒ったら地になるのを止めないと、アイラもまた逃げられるぞ~」

「メリー姉!!」

 アイラと呼ばれている魔法使いは、顔を真っ赤にして怒っている。

 そんなことは気にしないで、メリーと呼ばれた戦士は倒れているイオを背中におぶった。

「もうイオは起きないだろうから、私が運ばないとね~」

「メリー姉…ごめん、いつも苦労ばかり押しつけて…」

「これくらい良いわよ、小さい頃はいつもおぶっていたんだから、気にならないわ。さ、早く町に行き

ましょう、日が暮れてしまうからね。」

「う、うん!」

(やっと怒りが収まったかーまったくアイラ姉ちゃんは手加減って物がないんだもんなーああ痛い…、そ

れにしてもメリー姉ちゃんの背中は温かくて気持ちいいなぁ。)

「あ、寝ている…かわいいもんだ。イオも余計なことを言わなければ、こんな風にかわいいんだけどな……ふう。」

 そんな仲の良い3人姉妹は町の方に歩いていった。


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