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人食い

 オスニエル・ヒューイットは黒羊のビルを出て、車に乗ると息を吐いた。運転手が静かに車を出す。


 黒羊の長に語ったフィルターバブルを使った性格の調整、それはPTSDや戦場と日常との乖離に苦しむ退役軍人に対して、新しい道を開くことができる救済措置の一つだった。だが、オスニエルは兵士の救済に興味はなかった。ただ、黒羊に対し、交渉の材料になると考えて行っていただけだ。


 ただ、この作戦は開始当初から兵士の救済のために全力を尽くして行われていたし、課長補佐に語ったことも事実だ。CIAは、黒羊が特別プログラムに介入してきた時のための切り札として、兵士の救済を行っていたという訳だ。そして、それを提案したのはオスニエルだった。しかし、彼の本当の目的は別にあった。


 オスニエルは加速感に身をゆだね、静かに思考の世界に浸っていく。


 意識への追求。それだけがオスニエルの目的だ。そのために特別プログラムの中でフィルターバブルによる性格調整を行っている。兵士一人一人の救済など、興味はない。


 我々の意識、その広大な宇宙を探索してみたい。その好奇心でオスニエルは動いていた。


 美しいか、醜いか、単純か、複雑かは分からない。だが、たどり着いてみたい。


 黒羊との交渉も済んだ。


 後はまた闘いと探求の日々に戻る。


 オスニエルは微笑み、瞳を閉じた。

 読んでいただき、ありがとうございます。

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