武器評点会 芸術部門
ちょっと無理のしすぎで体を壊してしまいましたが、今日は三話投稿できると思いますのでご安心下さい…。
武器評点会は、芸術部門と実用部門に分けて審査されるようだ。
それぞれ武器をいくつエントリーさせても良く、芸術部門は見た目の美しさや迫力で評価され、実用部門は実戦形式で武器の強さを評価される。俺は実用部門にしか興味がなかったが、一応芸術部門にも一つだけ武器を出した。
「ふふ、見なさいこの輝きをっ! 私ほどミスリルの加工に長けた職人はおるまいっ!」
「私の自信作、陶器製の剣です!」
まずは芸術部門が行われ、エントリーした職人達が順番に自慢の武器を会場のステージで見せていく。
武器としての機能は果たさなさそうな物が多かったが、職人たちのセンスが詰め込まれていてなかなか綺麗だ。
あまり芸術方面に拘ってこなかった俺からすると、下手に強い武器を持ってこられるよりも新鮮な感動がある。
「ふん、どいつもこいつも程度の低い武器しか作れないようだな」
だが俺がステージで並んでいると、俺より一つ前の武器職人が嘲笑を浮かべながら言った。
俺は結構感動していたので、その青年に対して少しむっとしながら聞く。
「え、でも結構綺麗じゃないですか?」
「ふん、馬鹿を言うな小僧。稚拙な技術で作った武器に、美しさなど宿らんよ」
どうやら彼は、かなり自分の腕に自信と誇りのある職人のようだった。
彼はエントリーした職人達を見回して、言う。
「ここには誰一人として聖剣を作れる奴がいないようじゃないか。聖剣も作れずして、何が武器職人だ」
「あ、それは分かります。聖剣なんて所詮は聖なる剣ですもんね!」
「いや待って分かってない! 所詮はってなんだ所詮はって!?」
なんだ。言い方的に聖剣よりも素晴らしい武器を見せてくれるのかと思ったが、同じ意識の持ち主というわけではないようだ。
今の技術では聖剣までしか作れなくて落ち込んでいたので、聖剣を超えてくれたら参考にするつもりだったのに。
「次、ジェファス・ムグナさん」
「ふ、私の実力を見せる時が来たな」
話していた青年が進行役から名前が呼ばれ、ステージの前方へと出向く。彼の名前はジェファスというらしい。
そして彼は、観衆に見せつけるように自前の聖剣を掲げた。
「おおおおっ! なんだあの美しい聖剣は!」
「あそこまで信仰心を凝縮させた聖金属は、なかなかありませんよね。ましてそれを見事剣の形に加工するとは……」
自信があっただけはあり、ジェファスの作った剣はとても好評だった。
審査員達は絶賛し、観衆も褒め称える。それに気を良くしたジェファスは、ステージの後方に戻る際、他人を見下すような目で出場者を見渡した。それから、次にエントリーしていた俺をまっすぐ見据える。
「次はお前の番だぞ、小僧。せいぜい無様を晒すといい」
「ぐっ。芸術には疎いから、自信がないな……!」
煽りだと分かっていても、面と向かってそう言われると専門外の分野だけあって緊張してきた。
芸術部門になんてエントリーするんじゃなかったなと少し後悔しながら、前の方へと出る。
「君は……背負ってる弓でエントリーしたのかな? しっかり見せてくれないと、我々も判断のしようがないのだが……」
「あ、いえ。エントリーした武器は会場に入りきらなかったので、ちょっと今外に出しています」
そう言いながら、俺は上空を指さした。
「な、ふざけてるのかね君は? この広い会場に入らない武器なんて、一体何があると……」
「うわあああああああああっ!」
審査員が困惑していると、観衆の中から唐突に叫び出す男が現れた。恐らく【透視】スキルでも使ったのか、彼はあわあわ言いながら俺と同様に上空を指さしている。
「ど、どうしたんだね君!?」
「空に……空に……っ!」
問いかけても全く言葉を成さないので、皆は訝しみながらも会場の外へと出て行った。ぞろぞろと大勢で日の当たる場所まで行き、男が指さしていた方向を見上げる。
「あっ、あれは……!」
そこにあったのは……空中要塞だった。
アーチャーバード率いる空中部隊の翼は非常に良質だったので、【素材調合】により【飛行】スキルを抽出している。
他の魔物の素材もふんだんに使ったあの要塞は、【飛行】【浮遊】【浮動】【対空】という空中系スキルを全て兼ね揃えていた。魔王軍の空中部隊様々だな。
「空中要塞だと……?」
「あったんだ、天空の城はやっぱりあったんだっ!」
「そもそもあれは……武器なのか?」
「武器ですよ?」
審査員が震え声で聞いてきたので、俺は親切に教えてあげた。武器評価祭なんだから武器以外を持ってきたりしませんよ。
ただ、芸術部門なので武器以外の要素も兼ね揃えてはいる。俺が空に手を振ると、中で「要塞を着ている」スフィが事前に出した指示通りに天空の城を操作してくれた。
「なんかビーム出たああああああああ!?」
空中要塞は四方に向かって、神性を付与した雷を放った。
あの武器にはいつもお世話になっている神官をくくりつけてあるので、いつでも信仰心を吸収して神性を補充することが出来る。あれは空中要塞であると同時に、聖剣でもあるのだ。
会場に戻ると、死にそうなくらい疲れた審査員達がおざなりに審査結果を発表した。
「芸術部門一位は……レイン・エドワード君です」
「え!? や、やったああああああああ!」
芸術には疎かったから、芸術部門で一位とるとは思ってなかった! 凄く嬉しい!
「苦手な芸術部門も突破できたなら、実用部門でも活躍してくれそうだな」
「いや実用部門であれは使わせませんからね!? 死人が出ますっっ!」
審査員の一声で、実用部門で空中要塞の使用が禁止になった。
なんでだ。
レイン・エドワーズ
射手lv.6/剣士lv.5/調教士lv.6/魔人lv.2
【弓術】lv.281
【散弓術】lv.102
【爆散弓術】lv.4
【千弓術】lv.49
【高速装填】lv.57
【自動装填】lv.30
【強制装填】lv.46
【技能装填】lv.39
【背後射撃】lv.22
【音速矢】lv.19
【中継矢】lv.12
【近接射撃】lv.25
【剣術】lv.123
【遠隔剣術】lv.35
【閃光剣】lv.1
【剣防御】lv.8
【瞬突】lv.15
【回転斬り】lv.38
【加重剣】lv.2
【大剣術】lv.4
【超大剣術】lv.5
【調教】lv.41
【魔物保有数向上】lv.48
【従魔覚醒】lv.37
【従魔活性化】lv.42
【魔人化】lv.15
【緊急回避】lv.38
【投擲】lv.93
【空握】lv.51
【空腕】lv.12
【投擲許容量増加】lv.24
【索敵】lv.135
【索敵範囲拡大】lv.31
【弱点捕捉】lv.27
【砥ぎ師】v.51
【過剰砥刃】lv.35
【足払い】lv.28
【回し蹴り】lv.39
【風転撃】lv.48
【浮遊】lv.58
【浮動】lv.1
【単独撃破】lv.34
【並行作業】lv.43
【鷹の目】lv.26
【消耗品再利用】lv.25
【強制収容】lv.46
【愛撫】lv.72
【高速振動】lv.37
【創造】lv.98
【素材調合】lv.42
【魔王の血脈】lv.49
【狙撃】lv.27
【頑丈】lv.18
【一極集中】lv.10
【熱耐性】lv.3
【魔物合成】lv.43
【俊足】lv.9
【威圧】lv.32
【夜の声】lv.5
【魔力流】lv.12
【恐怖吸収】lv.48
【闇属性攻撃力上昇】lv.2
【水泳】lv.12
【剛腕】lv.43
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