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かわいいペット（竜種）を手に入れちゃった

　海の向こうに見えるマリンドラゴンは、凄い勢いでこちらへ近づいてきていた。

　マリンドラゴンは口から【水流撃】という水流で攻撃してくるので、船に戻っても安全とは言えない。

「こうなったら水中で動けないとまずいな……。よっと、【水泳】習得」

「その覚えようとしたらスキル覚えられるっての、やっぱおかしくない？」

　訓練次第ですよ訓練次第。最適な動きをすればスキルは覚えやすくなるし、俺はこのゲームで強くなるために水泳までかじって（以下略）。

　ただ【水泳】スキルで最低限の動きが確保できても、相手の得意な地で竜を相手にするのは骨が折れる。弓で攻撃しながら泳ぐのが難しい以上、厳しい戦いになるだろう。

「なら足場を作りたいところだけど……。【技能装填】が同時に使える数には限りがあるし、剣をいくつも【浮遊】させて道を作るってのはまだ無理だな」

「発想からして危ないわね」

「いや、今からやることはもっと危ないよ」

　呆れたようにニアが呟くが、正直剣で作った道を渡るなんてのはスキルレベルさえあれば誰でも出来ることだ。

　だがスキルレベルが全然上がっていない俺がマリンドラゴンと渡り合うには、もっと無茶なことをするしかないっ！

「来たよっ！　マリンドラゴンの【水流撃】だっ！」

「【水泳】・【緊急回避】！　行くぞ、【強制装填】・【千弓術】……」

　スフィの呼びかけに応えて俺は【水流撃】を避け、それからいつものように大量の剣を弓に番えた。剣それぞれの射出スピードを経験で調節し、一気に放つ！

「飛べぇぇぇぇぇぇぇぇっ！」

「あれ！？　殆どの剣がドラゴンに届いてないよっ！？」

　だが俺の射出した剣は、その殆どがマリンドラゴンに届くような勢いを出せていなかった。

　それを見たスフィが不安げに叫ぶが、でも問題はない。

「【浮遊】っ。【遠隔剣術】・【回転撃】。【遠隔剣術】・【瞬突】。【遠隔剣術】・【瞬突】。【遠隔剣術】・【回転撃】」

　俺は【浮遊】で一回海を浮上すると、まだ空中を飛んでいる剣に【遠隔剣術】で剣技を振るわせた。そうして殺意MAXでくるくる回転している剣に足を乗っけて、剣技の勢いで弾かれながら空中を走っていく！

　自分の使った剣技で俺を刻もうとしてくる剣にキックをかまし、その反動で次の剣へと吹っ飛ばされる。次の剣は刺突攻撃をかましてくるので敢えて即席の盾で受け、次の剣へ……。

「いくらなんでもデタラメすぎるよレイン君っっっ！」

「どんだけスキル鍛えてもあれは無理でしょ……」

　ぐるんぐるん攻撃を続ける剣達の上を悠々と走り続ける俺を見て、スフィ達がこれまでになく瞠目した。

　確かにこれは、プレイヤースキルがなきゃ難しいね。一歩間違えば自分の剣技で切り裂かれ、しかも次の剣に吹っ飛ばされるので死ぬまで斬られ続けます。

「【自動装填】っ！」

　マリンドラゴンのすぐそばまで近づくと俺は空に放った剣を呼び寄せ、その勢いを利用してまた近づいた。マリンドラゴンが【水流撃】を放ってくるけど、空(・)な(・)ら(・)自(・)由(・)に(・)動(・)け(・)る(・)から全然当たらない。

「ここまで近づけば、こっちのもんだ」

　俺がそう言うと、マリンドラゴンは人間でも見て分かるほど恐怖に目を見開いた。【恐怖吸収】でマリンドラゴンの恐怖を攻撃力に転換し、回収した剣も【創造】で竜より巨大な大きさにして斬りつける！

　【大剣術】習得。【超大剣術】習得。【加重剣】習得。【閃光剣】習得。【剛腕】習得っっ！

「キュオオオオオオッ！」

　俺が斬りつけたマリンドラゴンは、まだ致命傷を与えていないがもう戦意はなさそうだった。まぁそりゃ、自分の剣で自分を攻撃しながら近づいてきて大剣を振るってくる奴とか怖すぎだもんな。

　もしやと思って【調教】を使うと、マリンドラゴンは一瞬で従魔になってくれた。

　……海で遊んでたらドラゴン手に入れちゃったよ。

レイン・エドワーズ

射手lv.6／剣士lv.5／調教士lv.4／魔人lv.2

【弓術】lv.271

【散弓術】lv.102

【爆散弓術】lv.4

【千弓術】lv.45

【高速装填】lv.57

【自動装填】lv.30

【強制装填】lv.46

【技能装填】lv.39

【背後射撃】lv.22

【音速矢】lv.19

【中継矢】lv.6

【近接射撃】lv.25

【剣術】lv.123

【遠隔剣術】lv.35

【閃光剣】lv.1

【剣防御】lv.8

【瞬突】lv.15

【回転斬り】lv.38

【加重剣】lv.2

【大剣術】lv.4

【超大剣術】lv.5

【調教】lv.115

【魔物保有数向上】lv.26

【従魔覚醒】lv.3

【従魔活性化】lv.13

【魔人化】lv.15

【緊急回避】lv.38

【投擲】lv.93

【空握】lv.51

【空腕】lv.12

【投擲許容量増加】lv.24

【索敵】lv.112

【索敵範囲拡大】lv.31

【弱点捕捉】lv.27

【砥ぎ師】v.51

【過剰砥刃】lv.35

【足払い】lv.28

【回し蹴り】lv.36

【風転撃】lv.48

【浮遊】lv.47

【単独撃破】lv.34

【並行作業】lv.43

【鷹の目】lv.26

【消耗品再利用】lv.25

【強制収容】lv.46

【愛撫】lv.72

【高速振動】lv.37

【創造】lv.49

【魔王の血脈】lv.48

【狙撃】lv.27

【頑丈】lv.18

【一極集中】lv.5

【熱耐性】lv.3

【魔物合成】lv.34

【俊足】lv.9

【威圧】lv.32

【夜の声】lv.5

【魔力流】lv.12

【恐怖吸収】lv.46

【闇属性攻撃力上昇】lv.2

【水泳】lv.12

【剛腕】lv.23

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