殺人勇者誕生
[俺もここまでか]
魔王を倒し、深傷を受けてしまった俺は帰りの途中、準魔王に会いあっさり倒された。
[次から次へなんだよ]
大量の血を吹き出し本当に死ぬんだと悟った
だんだんと寒くなって、意識が無くってきた。
[次の勇者がお前を倒しにくるからな]
俺はそれを言って意識が消えた
自分の身体を確認し、部屋みた
[何だここ]
辺り一面白い、まるで白い箱の中に入ってるようだった
[俺、どうなったんだ? 確かに殺されたが]
『確かに貴方は死にました』
何もない空間から声がした
[!?]
俺は戦闘態勢になって、辺りを見た
『そう構えないで』
[構えるなって言っても、姿が見えない相手だったらどこから攻撃されるか分からんからな]
『確かにそうだね。じゃあ姿を現そうか』
何も無いところから人が現れた
武器を持って無い、微塵の殺気も無かった
俺は戦闘態勢を解除した
[お前は誰だ?]
『私は..神?』
[ふざけているのか?]
『いやいや、至って真面目だ。ただ君が見ている私は神ではなく、神の記憶がコピーされた人だから神とは言いにくかっただけで真面目だよ』
確かに、俺は死んだのに今意識がある。
そしてこの空間、こいつの登場の仕方納得ができる。
[で?神様は俺に何のようで?]
『話が速くてたすかるよ。
じゃ、本題に入るか。
君が死んだ20年後新たな魔王が誕生した。
勿論勇者が倒したよ』
[何だよ普通じゃないか]
『いやここからが問題なんだよ、君が死んだ後勇者を増やしもっと楽に魔王倒せるようにしたんだけど、それがダメだったみたい。魔王討伐後それぞれが自由に動いて時には勇者同士で殺しあったこともあってたいへんなんだよ。そしてこれが続いて勇者同士お互い町国を守るのではなく、勇者同士の対戦の駒にされ人類が莫大に減少するだよ。』
[それを止めれと?]
『結果的にそうなるかな』
[他に何か企んでるのか?]
『そう、君には勇者を殲滅してほしいんだ』
[わざわざ殺す必要ごあるのか?]
『うん。例えどんな立場の人でも世界を危険にした人は死ななきゃいけないの。』
[そういうものか]
『そういうもの』
[まぁ、わかった受けてやる]
『本当、やったー』
[白々しいな]
『なにが』
[よくいうわ。もし断ったってお前はなにかしらをやってやるんだろ?]
『なんのことかな?』
[まぁ良い早くその世界に連れてってくれ]
『わかった。持ち物は君が死んだ後持ったまんまだから鎧と服とか直してるから気にしないで良いよ』
[助かる]
『じゃ行ってらっしゃい!』
言った途端目の前が光った