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クオリアの決意

「ねえ、クオリア?

今の信号感じた!?」


「感じたわよ。

どうしたのよアイリス?

あなたちょっと慌てすぎじゃない?」


「だって……、今のSOSの信号の発信源って、

真智からだったよね?

クオリアは心配じゃないの?」


「心配って私が?

何でよ!!」


「だって、あなた達って……」

『ビュュューン!!』


「え、あの……」


愛理栖が最後まで言い終わる前、

一瞬の大きな風切り音とともに愛理栖アイリスの喉元にはクオリアの背中から伸びる光の槍の一本が突きつけられた。


『私の前であの娘の話はしないで!!』


クオリアの迫力のある大きな怒声に、愛理栖は言葉の続きを考えていたはずが全て吹き飛んでしまった。


「ごめん……なさい」


「いい?

二度目は無いわ。

覚えておきなさい!」


光が反射する涙をみてはじめて、

愛理栖はクオリアが泣いていることを理解した。


「う、うん」






『クオリア?

あなた、本当にそれでいいわけ?』


「その声は……」


「久しぶりね、クオリア、愛理栖」


「ネイピア、どうしたの?」


「私も真智って娘のSOSの信号聞いちゃったの。

最初な放っておこうと思ったのだけれど。

愛理栖やそこで私にそっぽ向いて自分の殻に閉じこもっていじけてる誰かさんの知り合いって聞いていたから、心配になって様子を見にきたって訳よ」


「ちょっとネイピア!!

言い方ってものがあるんじゃないかな?」


「・・・・・・」


「クオリア、大丈夫?」


「あらあら、さっきまでは威勢を張っていた人が

事実を突きつけられた途端に今度はだんまりかしら?」


「五月蝿い!

ネイピアが言うように私だってわかってるわ!

真智を助けないといけないことくらい……」


「え、じゃあ……」


「愛理栖は黙ってなさい」


「へーい」


「言、言っておくけど、私だって本当はもう真智には会いたくないのよ!

だけど仕方ないんだから。

因果の袋小路を作ってしまった私には、時空の予測不能な事態から真智を、そして宇宙を守る責任があるから」


「責任ねぇ。

あなたの理由って本当にそれだけかしらね?」


「もうその話はいいでしょ!

ところでネイピア。あなたがここに来たってことは何か考えがあるってこと?」


「ウフフ、

あなたにしては珍しく察しがいいわね!」


「フン、

余計なお世話よ!」


「まあまあ、クオリアもネイピアも〜、

二人とも久しぶりに会ったんだしさ〜、

お互い仲良くしようよー。

クオリアわかった?

ネイピアも?」


「クオリアよく聞きなさい。

あんたが真智って娘を助けに行ったときに……」


「なるほど、そういう訳か……」


「ねー!!

二人とも私の話無視ー???」


———————————————————————

【登場人物】

•クオリア

愛理栖アリス

•ネイピア


※時系列はサブタイトル『謎のメッセージ』あたりのところまで戻ります。

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