表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
18/30

咎を背負う少女・真智視点

悲しい夢からも覚め、あたしは我に返っていた。

意識を取り戻してからあたしの前に存在るのは、ずーと遥か先まで真っ暗な空間。

だけど、水面の波だけは違う。

暗くて見えないけどお日様があるのかな。

水面の波は暖かい光に照らされキラキラと反射している。

ぼんやりとした意識の中であたしは波に身を任せる。

背泳ぎをしながら静かな波の音を聴いているんだ。


『……』


『ねえ?』


「ん!?」

ぼんやりと、本当にぼんやりとなんだけど何かが聴こえる。


『ねえってば?』


あれ?

今、たしかに誰かの話し声が聞こえたような気がする……。

だけど、不思議。

声色が掴めない。

近くから話しかけられているって感じじゃないの。

まるで、あたしの身体の奥から話しかけられているよう


『アタ……、いいえ、あんたよ!』


「え、あたし!?」

あたしは自分の耳を疑った。


『そう、あんた』


「だ、誰?」

あたしはどう対処したらいいかわからずに、

意味も無く自分の両手のひらで頬を強く圧迫する。


『言う必要ないでしょ?

だってアタシは……、

あんたに理由を聞きに来ただけだもん』


「あたしに、理由を?」


『そう。あんたはどうして妹を見捨てたの?』


「やめてー!!」

あたしは強い口調で彼女の質問を拒絶した。


『そう言って現実から逃げてるだけなんじゃない?

だって、あんたが可織を殺したんでしょ?』


「い、い、い、嫌ー!!!」

彼女からその言葉を浴びせられた瞬間、

「痛ぃい!」

あたしの頭には破裂しそうなくらいの激痛が走る。


「痛い痛い痛い!

折れっ!!」

激痛の悪魔は頭だけで終わる訳は無く、

あたしの両手両足の関節までも立っていられない程に激しく締め上げる。


『ドクン、ドクン!』

「ぐっ、ぐるじ〜!

あたしの心臓の鼓動はみるみる早くなり、そして心臓の音もそれに比例してどんどん大きくなる。

『ドクン、ドクン、ドクン、ドクン、

………………………………………………………………………………

………』


「下水博士!?」


「今度はどうしたと言うんだい!?

名前の発音同じだから読者にしかわからないだろうって僕の名前で遊ぶ電話戦士ぱしり君?」


「ちっ、バレテーラ♪

博士え〜とっスね、

真智さんは今、急増したアドレナリンの影響で大量のカルシウムが胸腔内に流れ込んで心室細動が始まっているっス!」


「それは、本当にまずいよ!

仕方無い。

※えみたん にもしもの時に使えと言われていた

これ を使うよ」


「博士、その機械ってアレですか?」


「そう、乱数発生器だよ」


※えみたん

月水博士が谷先生を呼ぶときの呼び方。


——————————————————————— 

【登場人物】

•真智

可織かおり

真智の妹。

姉には似ずしっかりしているらしいが、

その他一切が謎に包まれている。

•?


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ