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イレギュラー

月水は谷先生に実験中の監視を頼まれていた。

それは、アメリカからネットワークを通じて日本の谷先生の実験を監視するというものだ。




「月水博士、モニターを見てくださいっス!」

月水を呼ぶ女性。

体には白衣を纏い顔にはレンズの上の部分だけフレームの無いオシャレな赤い眼鏡をかけた若い女性だ。

彼女は谷先生に憧れてアメリカの大学に通う日本人留学生だ。

アルバイトという形で、月水と一緒に谷先生の実験を手伝っていた。

彼女は美人だったが、

寝癖でボサボサな黒髪のヘアースタイルが第一印象を台無しにしていた。


「なんだ、実験助手の米大卒のミス・クスリティーナじゃないか。

どうしたんだね、そんなに慌てて?」


「クスリティーナじゃありませんっス!

その、いかにも

【私の名前(ワロス〜ww)】か【薬中毒者】、

どっちがいいか選べ!

みたいなふざけた呼び方やめてもらえまっス?」


「ごめんごめん。

君からは僕と同じギルドのにおいがするが、

メタなネタは今はひとまず置いておくよ。

ところで電話戦士( パシリ )、至急状況を報告してくれ!」


「ちょっ月水博士、いいや、

ゲスー!!

さっきからおとなしく聞いてりゃー、

いろいろ混ぜ混ぜしておちゃらけてる振りして、

よくよく考えてみると私の扱い酷くないっスか!?」


「まあまあ。

ごめん、ごめんってば」



「事が事なのでいい加減さっきの報告させてもらうっスよ!

日本で谷博士が実験中の被験者の脳と心拍のリズムをずっと監視してはいたっスが、

先程から突然、真智っていう被験者の脳の活動状況にイレギュラーが発生しまして……」


「なんだって!?

今わかっていることでいいよ。

どんな異常が発生しているんだい!?」


「脳の扁桃体のノルアドレナリン濃度が急激に上昇しているんっス!」


「それはまずいよ!

パニック発作によって痙攣や過呼吸になる危険性がある。

すぐに実験を中止して!」


「は、はいっス!

あれ!?」


「どうしたの!?」


「何で!?

実験が……中止出来ないんス!」


「そんな馬鹿な!!」


「月水博士?

このログを見てくださいっス……」


「えみたんの研究室のコンピューターの管理者アドミニストレータ権限を僕たちから奪った奴がいる……な」


「え!?」


「どうしたの?

そんな驚いた顔して」


「そ、それが……。

このログから辿った先の量子暗号化された不可解なクラッキング元は、被験者の真智さんの脳波の波形と一致しましたっス!」


「ほんとだ!!

偶然にしては、あまりにも出来すぎてる・・・よね」


———————————————————————

【登場人物】

•真智

•ゲス(月水)

•電話戦士( パシリ )


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