不可解な症状・真智視点
※『小説を読もう!(小説家になろう!)』では、
作品の序盤クライマックスシーンまで掲載しています。
作品の続きにつきましては、憮然野郎トップページプロフィールから(右上の地球マークアイコンからリンク有り)Xをご確認いただきますようおねがいします。
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「ねんねん ころりよ
おころりよ
ぼうやは 良い子だ
ねんねしな
ぼうやの おもりは
どこへ行った~」
心の中での呟き
(揺りかごで時間を気にせずに寝るの気持ちいいなぁ。
あたし、このままずっとこうしていたいなぁ)
目覚まし時計
『ジリリリリ~!!』
「はっ!!
びっくりした!
…………。
また、あたし居眠りしちゃったのかな?」
あたしが今回目が覚めたのは保健室のベッドの上だった。
今回も室内を隅々まで見渡したけど、
目覚まし時計なんて無いし、
いつ寝てしまったのか、どんな夢を見たのかも覚えていない。
「真智ちゃん授業中に突然倒れたから心配したよ~!
具合はどう~?」
「四葉ちゃん、心配かけてごめんね」
「大丈夫~。
私も最近真智ちゃんと同じ様になっちゃうことあるし~」
「最近起こるこの不可解な症状、
あたし達どうしちゃったんだろうね~」
あたしは最近不思議に思うことがある。
それは、最近まで忘れてて覚えていなかった
15年前あたしが生まれた頃の記憶を鮮明に思い出したりすること……。
この体験、実はあたしだけじゃ無い。
谷先生、四葉ちゃん、宙もあたしと同じような症状に陥っているらしい。
この原因がなんなのか、それを探るのが今回のお話。