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Prologue
第一作目の作品です。
あらすじは苦手なので遠慮させていただきますが、精一杯書かせていただきますので、よろしくお願いいたします。
Void Setup
わたしは誰だ。
「わたしは誰だ」
わたしの思考の中にその文字が記される。
実際、わたしは自分が何なのかは分からない。
何故ならわたしには実態が無いのだから。
わたしは名無しの権兵衛——つまりはJohn-Doughだ。
わたしが実態を持つときは来るのか。
その問い掛けは無意味だ。
問い掛けは薄れ、やがては虚無の空間に消えてゆく。
「君は世界だ」
わたしは困惑する。
この空間にわたし以外はいない筈だ。
「お前は誰だ」
わたしは尋ねる。
「ぼくは君の友人だ。いや、友人になる意識だ。君と同じ、世界を創る意識だ」
「どういう意味だ」
わたしは問う。
「そのうちに分かるさ。ぼくと君は、世界を統治する。ヒトの無意識を統治する」
「いったい君は何なんだ」
「ぼくはもう少しで消える。君にすべてを知ってもらうのがぼくの使命だ」
「答えになっていない」
「ぼくは、終わりのアダムだ」