謎の宗教団体の夢
私は灰色の砂利ばかりの山をハイキングしていた。
中腹辺りで一旦土地が平らになり、そこに神社があって多くの人でにぎわっていた。
しかしそこは本殿ではなく、それは頂上にあると知っていたので先の道を行こうとすると、突然現れた白い覆面人間に頭突きをされて気を失った。
目が覚めると山小屋の中で、老若男女数人が頂上の神社について話し合っていた。
なんでもあの白い覆面たちの宗教団体が、神社に大変な宝を隠し持っているらしい。それを手に入れようと画策する彼らの仲間に私も加わった。
さっそく私たちは自転車に乗って移動する。
誰かが調べたことには、神社までの道は一本だが不思議な結界が張られていて普通に行ってもたどり着けないそうだ。そこで隠れて待ち伏せしていると、覆面集団が自転車できちんと一列走行しながらやって来た。
しばらくまっすぐ道を進む彼らの後をつけていたら、あるところで道を外れた。そこが結界の抜け道らしく、私たちは尾行を気づかれないまま神社本殿にたどり着いた。
本殿の中には祭壇があり、大きな丸い鏡があって、調べてみるとそれが世界を滅ぼせる力を秘めたものであることがわかった。
世界を滅ぼしたいなんて誰一人として言っていなかったと思うが、その場のノリでよっしゃ持っていこうとなった時、白覆面たちがやって来る気配が。
慌てて皆隠れたものの、私たちを率いる、こっちこそ怪しげな宗教団体の教祖みたいなおかしなマントを羽織ったリーダーが、隠れる場所がわからずおろおろしていた。
何やってんだこっち来いと小声で怒鳴るが彼はずっとおろおろしたまま。案の定、見つかった。
白覆面とその教祖である白い服の背の高いおじいさんと私たちは対峙し、おじいさんがその鏡は危険なものであるから誰にも渡せないと言うので戦うことになり、舞台はいきなり宇宙へ。
白覆面たちは戦艦に乗り込み、私たちは生身で宇宙遊泳している。絶望的な戦力差。
あまつ戦艦からミサイルが発射された。こっちが世界滅亡を企む悪者であるせいなのか容赦がない。
これで終わりと思いきや、仲間がここで次々と異能に目覚め始める。
なかでもミサイルを跳ね返す結界を張れる人が最強だった。透明な壁にミサイルがぶち当たるたびに跳ね返って地球に落ちた。
しかし戦艦は構わずミサイルを何十、何百、何千、とばんばん撃ってくる。それらが全部地球に落ちる。
だんだんイライラしてきて、「もうやめろよ!」と叫んだ。
「地球を守るお前らが地球を滅ぼしてどうする!」
それで攻撃はぴたりとやんで、やれやれとなる。戦いを終え、皆で一緒に帰還した。