すまいる王国
すまいる王国。
この国は、人を笑わせることでお金を稼ぐことができました。
人を笑わせることが苦手なクスクスは、いつもお腹をすかせていました。でも食べるためには稼がないと…と、町の広場でショーを始めようとしました。
クスクス「よってらっしゃい…みてらっしゃい…」
なかなか人は立ち止まってくれません。クスクスは、ショーを始めることすらできませんでした。
グ~~~~~。
お腹が鳴ってしまったのです。それまで素通りしていた人がお腹の音を聞き、クスクスと笑いました。
すると…クスクスのポッケからチャリンと音が!
ポッケに手を入れるとお金が入っていました。そのおかげでご飯を食べることができました。
ゲラゲラは、いたずらが大好きでした。お腹がすくと、知恵を絞り、いたずらを考えました。
!
壁に通路を描き、その上に「ちかみち」と書きました。
慌てた様子の人が「ちかみち」に騙され、通路が描かれた壁へ。
ごっつんこ!!!
おもいっきり壁に体当たり、痛がっていました。それを見ていた周りの人たちが笑いました。
すると…ゲラゲラのポッケからチャリンと音が!
ポッケに手を入れるとお金が入っていました。そのお金を手にいつものレストランへ向かいました。
アハハは、お金に困ったことがありません。気がつくとポケットにお金が入っていたからです。
誰かがちょっとつまづくと…「アハハ」と笑いました。その笑顔にみんな顔がにこやかになりました。
すると…アハハのポッケからチャリンと音が!
ポッケに手を入れるとお金が入っていました。だからアハハは食べたい時に食べ、遊びたい時に遊んでいました。
ある日、すまいる王国に大事件が起きました。
エミー姫がシクシク病にかかってしまったのです。
病気にかかると、笑顔は消え、いつもシクシク泣いていました。
姫のシクシク泣く姿は、王国の人々の気持ちを暗くさせてしまいました。国民から笑顔が一人また一人と消えていったのです。
王国の優秀なお医者さんが集められました。しかし…どんなクスリもどんな方法でも治すことはできませんでした。
エミー姫「ごめんなさい」
心優しいエミー姫は、さらにシクシク泣いていました。頭をかかえた王様は、国民に助けを求めたのです。
『エミー姫を笑わせたものに、褒美をつかわす』と。
多くの人が、姫を笑わせるために、お城に集まりました。クスクス、ゲラゲラ、アハハもまた、姫を助けるために、お城へと向かいました。
褒美欲しさに、ただ純粋に姫を笑わせたいために国民は列をなし、順番に笑わせようとしていましたが、エミー姫が笑うことはありませんでした。
クスクスの出番がやってきました。
クスクス「よってらっしゃい…みてらっしゃい…」
いつもなら誰も注目しないが、この日に限って王様はまじまじとクスクスを見ていました。緊張のあまり言葉もでないクスクス。
エミー姫「…」
王様「つぎ!」
せっかく注目されていたのにクスクスは肩を落としその場を去りました。
ゲラゲラの出番。
壁に通路を描き「ちかみち」と書いたのですが…
エミー姫「…」
王様「こらっ!つぎ!」
ゲラゲラはうなだれ、その場を去りました。
アハハの出番。
アハハ「・・・」
王様「つぎ!」
アハハはその場に立ち尽くし、エミー姫は、うつむいたままでした。
と突然、クスクスが慌てたようすで戻ってきました。どうやら緊張のあまり、道具を忘れたのです。同じくゲラゲラもドアの絵を消しに戻ってきました。クスクスは間違ってゲラゲラの描いた通路の絵にごっつんこ。ゲラゲラはそれを見てゲラゲラ笑いました。最初は、ゲラゲラの笑いだけが響いていましたがその場にいたアハハが続けて笑うと、部屋にいた皆が笑い始めました。
それまで厳しい顔をしていた王様まで、ニコリ。
シクシク泣いていたエミー姫がはじめて顔をあげました。
笑い転げていた兵士が、クスクスの道具に足をひっかけころんだり、クスクスはごっつんこのおかげで顔に通路の絵の具が顔にペイントされてり、アハハが笑っていると転んだ兵士と一緒に尻もちをついたり。いつのまにか、部屋中の人が爆笑していたのです。
その光景を見ていたエミー姫は、クスクスと笑い出し…いつの間にか大きな声で笑いだしました。
お城から聞こえる笑い声が国民の耳にまでとどくと、すまいる王国に笑顔がもどりました。
おわり
絵本の文章として作ったものをちょっと読み物風に…
どなたか絵を描いて下さい!笑




