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第一章 一話 転生の音

「いだっっっ!!!!?」


鈍い痛みが尻を通り抜け、受け身も取れずにそのまま背中も勢いよく地面にぶつかった。

痛む体をさすりながら、上半身だけを何とか起こす。

その瞬間、俺の目に入った光景は、漫画やアニメでしか見ないような、中華風の大通りだった。


「な、はぁ…?!どこだよ、ここ!!!」


思わず大声で疑問をそのまま口に出してしまう。

だって、先の記憶が正しいのであれば、俺___志水(しみず)明楽(あきら)は死んだはずだ。


ついさっきまで車に乗って家族全員で出かけていて、その最中に赤信号を飛び出してきたトラックにぶつかられたはずだ。

なのに何故今俺は生きているのか。

そして、何故死んだはずのあの場所じゃなく、こんなどこかもわからない場所で一人なのか。


ふと周りを見渡してみると、周りにいる人たちの服装も珍しいものばかりだった。

そして周りにいる全員が、俺を不思議そうな目で見ている。

そんな珍しい服はしていないし、顔も平凡なはずだ。


なんなら、そっちのほうが珍しいだろうなどと思いながら、そろそろこの視線も嫌になってくる。

どうにかしてこの場を離れたいが、離れたところで行く場所はない。


そこらにいる野次馬たちに聞くべきなのか、はたまた交番的な場所を探すべきなのか。

野次馬に聞いてもいい答えが返ってこないことは目に見えている。

そもそも話しかけられるとすら思っていない連中だ。

かといって、交番を探すにしてもこの街並みじゃあおそらく存在しないだろう。


だが、このまま動かずにいるのは良くない。

今は少ない野次馬もいずれ増えるだろうし、帰る方法も見つからない。

何もかもが手づまりなことにようやく気付いた俺は、せめてこの場所の情報が欲しいと思い、首を動かしあたりを隅々まで見渡す。


見たところ、ただ人通りが多い大きな道、というわけではなさそうだ。

建物はあるが店らしくはなく、少し小さめの屋敷が並んでいるように見える。

中には一階だけ店のように開いているような形のものもある。

そこに行ってみようか、少しは何か教えてくれるだろう。


そう考え、立とうと地面に手をついた。

その時。


「___こんなところに集まってどうしたのかな?」


優しい声色が耳を通り抜けた。

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