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白昼夢  作者: ダリー
夢からさめる
7/54

出会い

夫と出会ったのは

高校生の時

バイト先の男友達に私の友人を紹介

するための集まりだった


夫を、はじめて見た瞬間

鳥肌がたったのを、今でも覚えている。


一人の人に対して、

こんな感覚になったのは

後にも先にも

多分、人生で一度きりなんじゃないかと

今も思う。


今まで味わったことのない

感覚だった。


それから約1年

彼とは連絡も取らずに

彼の事も忘れ初めていた

浪人中のある夏の日。


浪人と言っても

勉強もそこそこに

大学の学費を稼ぐための

バイトばかりをしていた

だけだったのだけど。


いきなり

電話がかかってきた。


彼だった。

どうやら

私の男友達が彼に私に連絡をするように

促したという事で

わざわざ電話をしてきてくれたそうな。


ぎこちない噛み合わない会話に

色々と疑問もあったけど

ひとまず二人で会うこととなった。


久々に会う彼は

髪が伸びて、

高校生の頃からイメージが大分変わっていた。

私も長かった髪をショートカットにしたばかりで

お互いに変わったね。

と話をした。


彼は口数が少ないのに、人を引きつける面白い事を言ったりする事が得意だったり。

空気読みも完璧だった。

なんでも出来るのに温厚な性格で男女に凄く好かれる人だった。

背も高くてガッシリとしていてエキゾチックな顔立ちに男性らしいよい声をしていた。

私の周りの不器用なオタク友達の男友達とは違う、関わった事がないタイプの人だった。


小学生の頃から着物が異常に好きだった。

そして自分で浴衣を着る事ができていた。

伝統工芸の見学の時に、反物(たんもの)※工場だった時は嬉しかった。

工場の人が、昔は、この川に何本も糊を塗ってそめた布を流して糊を落とした。

というのを聞いて、並んでさらさら流れる布を想像して、みたい!とワクワクしたのを思い出す。

※着物は細長い生地を直線的に縫い合わせて作る。仕立て前の細長い布。


夏の花火大会に誘われた。

浴衣きれるな。と喜ぶも。

私は奥手というか恋愛に疎すぎて男の子と二人で花火とか恥ずかしすぎて無理キャラじゃない。と正気に戻る。

そして親友を花火に連れて行ってしまった。

嫌な顔もしないでくれた。

付き合ってくれた親友も優しかった。

すごく美人な友人に街であった時。こういう美人さんと並んでいたら似合うなあ。なんて心で思っていたのが伝わったのか

「美人だね!紹介してよ!」ってキャラじゃない演技をして笑わせてくれたりした。


とても歌が上手かったり

バイクがカッコよかったり

何故かよく会いに来てくれたり


色々あって

流れ的に付き合う事になった。

その頃には、あの感覚は薄らぎ。


季節は春になり始めていた。

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