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白昼夢  作者: ダリー
ドリームタイム
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桃色の月

わずかな桃の香りもしなくなって、

白いピンクの桜が散って、

黄色の菜の花だけが綺麗なままで、

雨で見えないピンクの月をみたら、

消す予定で書いた本音。

「 」

手のひらで、ため息まじりにワイパーのように動かして消しながら、やっぱり、またか。

と時代に合わない合わせない、学習しない頑固な自分をあきらめる。


少し前から、今の時代に合わせて、少し考え方をあらためて個を意識して生きてみた。

結局は1人。

1人自立して生きる。

そうすれば、悲しくない。

もしくは、少しは悲しさが紛れる。

依存するな、依存させるな。

こんなわかりきってしまった世の中の、せめてもの、お薬的教訓。

生きて、進んでいくための教訓。


強くなろうと生きてきた。

昭和だとか古臭いとかは関係なく。

1人の人間、自分として強くなろう、あろうと生きてきた。

助けられてばかりの自分との闘い。

そんな私に、依存しないように語りかける。

あなたは守られるのが当然の人間だ、大切にしてくれないあなたの欲求に答えられない人間からは、どんどん離れていけ。

自分の楽しみを追求しろ。

楽しくしていたら、そのうち本当に楽しくなってきて、そんな貴方を見た相手は本能で追ってくるぞ。

といういらないテクニック。

違和感を感じる。

楽しくなんかないはず。苦しみに反した楽しい演技に、心が麻痺していく。

本当に楽しくなったんじゃなくて、埋め尽くして見えなくしただけなんじゃないか。

そのうち、悲しい苦しいの感情に早々に自分でブレーキをかけるようになってしまうんじゃないのか。

そして、それを繰り返していくうちに、最後には悲しい苦しいがなくなり、相手の悲しい苦しいまで分からない人間になってしまうんじゃないか。

楽しさと快楽のオーバードーズ。


お互い気持ちよく過ごせて、上手くいくかもしれない。

本当に1人。個。

結局、つくされる側とつくす側のつくされる側にまわれ。

損をするな!

と言っているみたい。

なんか感情の詐欺みたい。

心が置き去り。相手の心も見えなくなる。

心の深いところで交われない。

自分の欲求のために相手に損をさせて、喜んで気持ちよく損だとわからずに損をさせる事は健全な関係と呼べるのだろうか。

相手がそれに気がついた時。

戻らない時間と楽しいと思っていたものが信頼した相手の欲求のはてにあてがわれた作り物のハリボテだと知る。

絶望感とともに得るものや自分を考え直すきっかけにはなるしかなり得る物があるのかもしれない。

得る物があまりに重すぎて次にいく足かせになるかもしれない。

ところで、つくされる側には何が残るのだろうか。

見ぐるみ剥がされ物質的な物を全て手放した後、何が残るのだろう。


衝突や混乱もなく前例主義的にスムーズに対応していく。

負の感情を押し殺して安らか。安心感?安息?

何とも言えない。無味な不味くはないけど、適度な刺激や個性もあるけど、全てがうまく、機械でつくられているような。

何か味が足りないのに、それが何かがわからない、みたいな、もの足りなさを感じる。

私のためのものではないもの。

条件だけが揃った人。

古臭いのかな。心の中で一生見つからないであろう、誰かのための存在であるかもしれない自分と私のための存在を探し続けてしまう。

別に共通点があるとかそういうことじゃない。

自分とは違っていても、その人のありのままがお互いに合う人間。

その存在は、友人かもしれないし、恋人なのかもしれないし、いないのかもしれないし。

まだ、わからない。


ありのままでい続ける必要があると信じながら。

また、ありのままな私に近付く、ありのままを見せてくれない色々な人に、見限られながら遠巻きに、応援され助けてもらいながら1人生きていく。

応援してくれてるから、私にとってうんぬんではなく、やっている事に間違いはないはず。

ただ、私は危ないところを歩いているのかもしれないし好んで歩いていると勘違いをしているかもしれない。


よくわからないけど、とりあえず、ありのままの私は近づかないほうがいいタイプの人間なのかも。

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