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2008年
夫が
知らない古い平屋に入っていく
どうやら私は
それをつけてきたようだ
とても天気がよい。
青い抜けるような空
しばらく
出てこない夫
意を決して
入る。
2間?
薄暗い部屋
電気はついていない
昼だからか
外光だけがうっすら明るい
小さな昔ながらのキッチン
ボタンを押すタイプの給湯器
懐かしいな。
小さな四角窓が
上についた
今時珍しい
シルバーの握って回すタイプのドアノブの
トイレらしき扉
見渡すと
2.3枚引き扉があり
すりガラス?
隣の部屋
1枚分開いていて
うっすら
カーテンごしのような
光がもれている
電気はついていない
入ると
男性が何人もいて
男性同士が
交わっていた
もちろん
その中には
夫の姿も
私は
どういう事か
つめよるが
何と言わずに
気にせず
交わり続ける夫
お前なんて
どうでもいい
という態度
まるで空気のような私
泣きながら
家をでた
誠実で優しい温厚な夫からは
想像もできないような
冷淡な一面をみる
夢から覚めても
あまりにひどく
自分からは予期しない
想像できない夢に
しばらく、
動けなかった。