朝虹は雨、夕虹は晴れ
オーストラリアにいる時
毎日みたいに虹をみた。
オゾン層が破壊されているからか皮膚癌も多い。
幼稚園でさえ園庭遊びまえに子供達に1列に並ばせて、日焼け止めを塗った子からしか園庭にでられないようにする。割と大らかな人が多い中に、絶対に塗り忘れしないようにという徹底ぶり。
だから、よく出る場所なのかな?と思っていた。
今回調べたら結構レア物の虹も見ていた事がわかった。
ダブルレインボーという2重になった虹も2回くらい見た。
先日は彩雲も日本で見た。
小さな虹の円。
一日に2回もみた。
子供はオパールみたい!と言っていた。
私はドラえもんのタイムマシーンがらでてくるシーン実写版みたいだな。と眺めた。
昔は慶雲とか瑞雲と言っていたらしい。
おめでたい事の前触れと言われている。
数十秒。すぐなくなってしまった。
子供と2人で子供が人生初のライブに行った。
子供は、何も言わずに目に涙をためて、じっとステージを見ていた。
怖い?と聞くと
怖いんじゃないんだよ。
と言って前を向く。
流れ作業みたいに流れにのるのに必死で、1日を問題なくこなしていくことばかりに忙しい現代。
子供の中で生まれた小さな感情の一つがはじめて動きだす瞬間に立ち会えるお母さんはあまりいないと思う。
凄くラッキーだった。
オーストラリアの先住民のアボリジニの言い伝えでは、虹は天地に住み、水をもたらす神の蛇「虹蛇」。
虹蛇がこの世界を創造したとされている。
ちなみに中国は、
虹は、龍になる大蛇が天と地を結ぶ時に現れる。
「虫」は蛇を表し、「工」は結ぶ・作る・技といった意味を持つので、「虹」という文字が生まれたそうな。
プロジェクションマッピングがない時代に、虹みたいなカラフルなものが空にあんなに大きくでるなんて。
昔の人からしたら、一大アポなしエンターテイメントだったんだろうな。
たまたま、大切な人と一緒に見られたら、とてもハッピーな気持ちになったんだろうなと思う。
オーストラリアの、先住民のアボリジニは未来や過去や現在など時間流れの概念がないドリームタイムという考え方をしている。
そして、ワンネスという人間はただの地球の一部で他のものは誰のものでもない。皆のもの。
所有するという考え方自体が存在しない考え方が存在している。必然的に領土争いや利権による戦いは無縁の別世界となる。
今回、虹がでる頻度を調べていて知ったのだけど、とても平和で好きな考え方だ。
あと文字がないかわりに、絵をのこしていたらしい。
文字がないと詳しく残せなくて不便だろうかとも思う一方で、もしかしたら、その時のイメージ的な脳が感じた感覚に関しては文字よりも、より詳細にリアルに誤差なく残せているのかもしれない。
所有という概念がないこの人達からしたら、むしろ、プロセスや誰がどうした?何を得た?原因や結果などには用はなく、
嬉しい悲しい楽しい感激というような単純な感覚ではない、その時に感じた複雑な感情を残したかったのかもしれない。
文字ではなく絵を選んだんだと思う。
たとえば嬉しいなら、子供の成人みたいに、嬉しいけど悲しさも入り交じるようなものと、試合に勝って感じる、高揚する嬉しい気持ちと達成感と未来へのみなぎるやる気が混じるみたいなようなものなど様々。
生きてきた道のりの結果に感じるもの。
それを残す事のほうが重要だったのだと思う。
絵をみて感じた感覚がそのまま過去。
一種のタイムスリップ。
ドリームタイム?
オーストラリアの空港からシェアハウスについた。
窓がある部屋。
電気が壊れている。
ついているのに暗い。
夜だから何もできない。
諦めて窓の近くに行くと、パイプオルガンの荘厳な讃美歌の伴奏が遠くから聞こえた。
窓に肘をついて、しばらく聴いてから寝た。
朝起きる。
何か大きな鳥がキェーキェーと、けたたましく鳴く。
ジャングルの中にいるようだ。
そして、日差しがカーテンごしでもきつい。
湿度は高くない。
夜型で寝坊助な私でさえ、オーストラリアでは6時には自然と起きていた。
リビングに行くと、最後の晩餐の絵が飾られていた。
近所に大きな教会があるのかな?と散策に出たけど。住宅街でない。いい感じのカフェが駅前に一軒。高い!マフィンだけ買って帰った。
他は何かの球場みたいな広い場所があるだけだった。
シェアハウスには、スリランカ人と私と日本人2人の4人だけだった。
なんか、皆淡々と生活をしている冷たい感じ。
話したくなさそうだから話さなかった。
唯一話しかけてきたスリランカの女の子は、
昔その部屋にいた男の子がいたんだけど・・・。
と意味ありげに何か言ってニヤリとするといなくなった。またイジワルな人?本当?どっち?と困惑。
相変わらず、電気ついてるのに暗い部屋に戻った。
日本人の女の子に部屋の電気が変だから見てもらった。そっちもそう?と聞くと、見せてくれないかわりに同じだよ!と教えてくれた。
そんなかな?としばらく過ごしていたらある日
廊下を歩くと、彼女の部屋のドアがフルに開いていた。
めちゃくちゃ明るくて綺麗な部屋だった。
別世界。
おやおや?これは何かあるぞ。と思った。
とりあえず、オーナーに言うと故障らしく。
勉強用の古い卓上スタンドライトを渡された。
意味がない。暗すぎて夜に荷物が探せない。
勉強も暗すぎで出来ず。
リビングの最後の晩餐の前で生活するようになる。
そのまま、学生生活に突入してしまった。




