紅いはもみじ
また、イメージみたいな白昼夢。
いつも気をぬいていると送りつけてくる。
真っ赤なもみじ
陽に透けそうな軽ろやかな赤やオレンジ色のもみじ。
鮮やかに黄色いイチョウ。
それに一本だけ混じる、深い深いベルベットみたいな、赤じゃない深い紅のもみじ。
一本だけ、明らかに特別。
日に透かしても、透けない。
深い深い紅。
特別だ。
私にとって、このもみじは特別なものだ。
確信する。
特別なもみじ。
どういう意味なんだろう。
いや、本当はわかっている。
怖い。
ある本を読めば大まかな真実がわかる。
怖くて読めないでいる。
全てが終わってしまうような気がする。
最近気がついた。
幼いころから現在まで、好きで歌詞も気にせずに聴いてきた洋楽の歌詞。
それのほとんどが今の私へのメッセージみたいだという事に気がついた。
歌の歌詞というのは、とても率直。
文章ではなく言葉に近い。
前後関係や文章の流れに縛られず、飾ったりする必要もなくて思うがままに表現できる。
そこは自由で、言ってはいけない事は存在しない。
自分の思いや意見の表現の一種として独立して暗黙のうちに守られる。
そして、分かる人にしか分からなくても、なんら問題はない。
和歌や詩に近い。
違うのは、そこに音がのってくる事。
言葉では表現しきれないものや、
まだ言葉として存在していない感情や空気を
匂い温度すらも表現できてしまう。
それは、言語の壁すら簡単に超える。
聞いている人は、歌詞を気にせず気を抜いていても、歌の空気感がわかる。
伝えたい事が伝わる。
音楽はテレパシー的な物なのかもしれない。
そして、新たに存在に気がついた登場人物がいる。
桜吹雪の中で一緒に遊んだ先輩に顔がそっくりだと気がついた。
立ち振る舞い表情までもが、とても似ている。
サラサラの長い髪の毛も。
性別だけが逆。
何か知っている?
私の名前には太陽と月が入っている。
あっている?
そして、また、外国にいるあの人が過激なほうに行こうとする私にストップをかけてきた。
何かあった時に周りに迷惑をかける。
自分でそれの尻拭いできるのか?
俺は助けない。と
できない。
私は、あっさり視点を変えた。
あのもみじの色は紅色でよかったのかを色サンプル表を見て調べてみた。
私の知っている色の中では紅が一番近い。
でもなんか違う。
表現しきれていない気がした。
しかも紅ではなく、紅色と言うらしい。
やはり、あまり、しっくりくる色ではなかった。
沢山の色見本を見ていくと和の伝統色に同じ色を見つけた。
クリックして色名をみた。
焦色
光悦色
光悦は、江戸時代くらいの人の名前や、形容詞としてあるけど新しめの言葉らしい。
焦色は、着物や帯に今も使われている表現らしく。
もみじの紅葉という意味もあるらしい。
掛け言葉。
メタファーが好きだな。
実は、新キャラの登場に、どの人か分からなくなっていた。
だから、この人だよ。
そう言われているみたいだった。
 




