完敗
[閲覧注意]
なんか色々、気になる方はとばしてください。
猛獣使いからコンパの召集がかかった。
珍獣の1人が出会い系で知り合った社会人という
やや、胡散草さがただようコンパだった。
この頃には、いつも一緒だった清楚を彼氏に奪われた私はカツアゲの一件の傷も癒えない中。
私の中で、恋愛は完全に別次元の話として処理された。
そして、結果的にコンパは出会いの場ではなくなっていた。
いたって健全で、ひたすらに、コンパの相手を笑わせる、もしくは喜ばせて、また、コンパしよう!と言われることに全身全霊をかけ頑張るようになっていた。
何故かモテる可愛らしい珍獣達もそっちにむかっていた。
私達は、コンパ前に予行練習までしていた。
むしろそれが凄く楽しかった。
さながら、試合に、勝つために練習に明け暮れる部活の青春みたいだった。
まあ、ただのコンパだけど。
社会人との怪しげな試合の日。
いつもの渋谷集合。
だいたい私は遅刻。
行くと社会人というよりは大学生という見た目の人達がいた。
あまりよく覚えていないけど、1人音楽に詳しい曲をつくる人がいて仲良くなった。
珍しく連絡をとるようになった。
後日、電話で話す様子を見ていた猛獣使いが
珍獣が狙っている人だよ。
と衝撃の事実を教えてくれた。
またか。
お断りするも、どうしても、高校生と付き合いたかったのか。
物凄い説得術で、じゃあ、1日だけと、一応、付き合うとなったが1日で別れさせてくれなかった。
彼は当時珍しいお化粧男子で、電車でファンデーションのお化粧なおしをしていた。
今なら、受け入れられただろうけど、自分が化粧もしないような女子高生の私に彼氏のお化粧は受け入れがたかった。
私にはもったいないくらい良い人で音楽もすごかったけど、私とは友人以上はないなとお断りをした。
また不毛な恋愛もどきをしてしまった。
やはり別次元。
ご縁なし!
と傷心の中、猛獣使いとスーパーでバイトをはじめた。
仕事が嫌いな猛獣使いは早々にやめたがっていた。
仕事が好きな私はガツガツ働いていた。
ある日、仕事中に他の売り場に、たまたま商品を戻しに行った時に、見かけてはいたけど他の仕事で接触がなかった男の子が話しかけてきた。
話を聞くと一つ年上だった。
少し外国の血が入っていたようで、今でいう色素が薄めな歌手のブルーノマーズという感じで、
甘い雰囲気の男の子だった。
なぜだか、その日のバイト終わりに凄く自然な成り行きで彼と遊ぶ事になった。
猛獣使いとバイトが終わって建物から出るとブルーノマーズが同じバイトの子と車で待っていた。
音楽の趣味がピッタリだった。
楽しく、皆でお台場に行ってやたら、写真を撮って遊んだりした。
夜中、気がつくと、家が一番遠かった私は一番最後で二人きりになってしまった。
あまり話した事もないし、そもそも、大人以外の車に乗るという経験もない私は急に緊張しだしてやたらとくだらない話をペラペラと話しだしてしまった。
女慣れをした彼は音楽の話をしてリラックスさせてくれた。
途中ビートルズがいきなり流れた時に、恥ずかしいと言っていたのが妙にかわいらしく感じた。
そして、おりる時に告白をされた。
接客をしている姿を見ていて好きになってくれたらしい。
初めて内面を褒めてくれた人だった。
2回ほど、事故にあっていた私は、まだ彼をよく知らなかったから一度保留にしてもらった。
当時そこには私のようなガツガツ働く感じではなく、性格もよく見た目もキレイなザお嬢様!な感じの子もいた。
その子の事を知らないのかもしれないと思って様子をみた。
でも、彼は訳ありなのか目もくれず。
私に会いに来てくれた。
雨の日に、やっと、普通に彼氏ができた。
雨が嫌いだったけど雨が好きになった。
でも、これが原因で、私と猛獣使いの関係に亀裂がはいる。
彼は普通で所属していないものの、何故だか親友は、バイクを乗り回すチームのリーダーだった。
明るいいい人だったけど、女の子の話はちょっとイマイチだった。
私の知らない世界を知っているんだろうな。と感じていたけど、彼からは、そんな雰囲気は全くなかった。
ある日、猛獣使いから、じつは、彼と彼の友達と飲みに行ったんだよね。と言われた。
話を聞くと、飲まされて酔っ払ってしまってヤバかった。危なかった。という話だった。
猛獣使いが、なぜそんな話をするのかは分からなかったけど
私は、彼うんぬんよりも猛獣使いに本当は何かあったんじゃないかと心配になって、なんで、そもそも一人で行くんだ。危ない。と怒ってしまい、初めて友達とかなりの大口論大喧嘩になってしまった。
今思えば、電話で毎日話をしていた彼が、何も言わなかったのも、猛獣使いが事後報告なのも怪しかった。
察しはつくけど、今となっては分からない。
そして数日後、私は最終的に彼をひろゆき並に論破して別れる事になる。
二人で電車に乗っていても女子高校生に可愛い!と言われるような人だった。
これは、私でなくてもいいんじゃ。
と疑問を感じ毎日毎日論破していた。
よく付き合ってくれたなと思う。
どういう流れなのか、通帳をくれる。や、私の携帯を彼が買ってくれる。など不思議な解決策が提案されたりと、デートは終始、ネゴシエーション。
最後の日。
とうとう彼を論破する事に成功する。
彼。
なんか、言われてたらそんな気がしてきた。
ふられた。
はっ、と我にかえる私。
何をしているんだろうか。
しばらく、めちゃくちゃ落ち込んだ。
そして、あんなに仲がよかった友達も失った。
猛獣使いは、珍獣達も皆連れていなくなってしまった。
彼らからしたら、私はその程度だったんだと思う。
そして、私は、まわりに人はいたけど、心が一人ぼっちで卒業した。




