表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
白昼夢  作者: ダリー
デビュー戦
32/54

華々しいデビュー

フランスからの転校生が狙っているというシュッとした男子とそのお友達が彼女探してるからと

2:2の会をセッティングしてくれた。

当日、お友達がドタキャン。

何故か3人で遊ぶ。

が、緊張感がなくなったせいなのか、めちゃくちゃ楽しかった。

また3人で遊ぼう!と元気よく解散した。


家に帰ると、シュッとした男子から電話がきた。

「やっぱ、2人で遊べない?」

と言われた。

ビビって電話を切ってしまった。

なぜだか冷や汗がでた。

怖すぎてその日は電話にでられなかった。

朝一で誰かに相談したかった。


猛獣使いは、先日の1件から期待できないし。

珍獣は、話が面白くなっちゃって、ぜんぜん結果がでないだろうし。

清楚は、略奪をいとわないから論外だし。

となると、

一番ちゃんとしているフランスからの転校生になるけど言えません。


しょうがないから、夜に電話をする事にした。

なんだか、うまく言えず。

直接会う事になってしまった。

しかも、会うまで毎日電話をしてきてくれて話をしていると、とても気があって、楽しかった。

ある日、フランスからの転校生がクリスマスに財布をプレゼントしようと思って買った。と話してるのが聞こえた。

付き合ってはないものの、罪悪感で我慢できなくなってしまい、フランスからの転校生の別の友達に相談して、その子から話をしてもらうことになった。

フランスからの転校生はできた人間だった。

「いないから狙っただけだから、そんなに本気じゃないからいいよ。って言ってくれてたよ。

ダリーが好きなら、いいよって。」

ますます、胸が痛んだ。


次に会った時。

恋愛の好きかどうか、正直、分からないけど付き合う事になった。


今思えば、アレが初デートだった。

彼の地元は関東にしては、わりと治安がよくない場所だった。

学校終わりに何故かそこでデート。

行くとこもないから、ぐるっと散歩してお話をして、そろそろ帰るからと駅に向かって歩いていた時だった。

神社でおまわりさんがヤンキーに囲まれている。

怖い。

と思いながら通りすぎると、後から不穏なチャリチャリと鍵がこすれる音が小走りに近づいてきた。

「今、笑ってたでしょ?」

と彼に聞いてきた。

「いくら持ってる?」

きたー!コレが本物のカツアゲというやつか!?

「なんで?」ときく彼。

「どこ中?」

高校生ですけどー!

「もと○○中(結構悪い学校)だけど」

いうんかい!

「いいよ。」

なんで?


いなくなって行った。


そのまま、電車に乗って帰った。


人生初デートと人生初カツアゲが被ってしまった。


その後も中学生によるカツアゲがちらつき、恋愛どころではなく。すぐ別れた。

フランスからの転校生に、かつあげ後に別れた話を伝えてもらった。


初デートの思い出は、初かつあげのおかげで、

甘ずっぱいはずが、甘じょっぱい思い出となった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ