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同居人増えちゃった⁉︎

前回までのあらすじ


異世界転生ものの漫画を読みまくっていた俺は、ひょんなことから異世界転生しちゃいました(^O^)

でもって、そこでヨークって名前だったり、美少女アデルに出会ったり、暴食之王っていうスキルをゲットしちゃったり、セリシアっていう仲間が増えたり、ついでに、さっき話した、美少女アデルと恋人関係になったり(^O^)、意外と順風満帆、かな?

それじゃあ、次の冒険にready go!


第一章 デート のはずが…


 二人は空中を舞っていた。俺の飛翔のスキルで飛んでいるのだ。

「アデル。どこか行きたいところある?」

「どこでもいいよ。ていうか、こういうのは普通男子がエスコートするべきだと思うんだけどな…」

「じゃあ、適当に飛んで、降りたところでお昼ご飯にしよう!

 そこから、数十分後。牙の丘からだいぶ離れたところの森に入った。アデルに聞くと、ここは遠吠えの森というらしい。そこで僕らは野草炒めを食べた。

「う〜ん。やっぱり、ヨークの野草炒めはさいっこうにおいしいね!」

「ありがとう、アデル。めっちゃ嬉しいよ」

「ねぇヨーク。昨日ベットが二つなかったじゃない?」

「うん、そうだね」

「私、正直あのままでいいんじゃないかって思うの」

「僕としては、アデルと一緒にたくさんいたいし、それにお金ももったいないし、いいけど、アデルはいやじゃないの?」

「私もヨークと一緒にいたいから別にいいよ、このままで」

「じゃあわかった。そうし…」

「ワオォーン!!」

「今のって?」

「狼の遠吠え?」

「アデル、未来予知のスキルを使う準備をしておいてね」

ミミクリー

「擬態!!」


「え?セリシア?」

「いや、声が違う」

 突然目の前から、この世界に来てから三人目の美少女に出会った。彼女の頭には、猫耳ならぬ、犬耳があった。

「こんにちは!」

「こ、こんにちは」

「君は?」

「私は、スコル!」

「これから仲良くしようね!」

「俺の名前はヨーク、そしてこの人はアデルだ」

「よろしくね!ヨーク、アデル」

「一緒について行ってもいい?」

「いいけど…」

「やった!じゃあ、出発!」

 僕らは、スコルと共に、もはや二人ともいえないデートを楽しむことになった。


第二章 裏切り


 スコルは、本当におかしな美少女だ。擬態という声が聞こえてから、現れた。

 もしかしたら、彼女は魔物なのかもしれない。注意しながら話しかけてみる。

「スコルってこの辺に住んでるの?」

「うん。家はないけどね。親が早い時に死んじゃって、親の借金の肩代わりから逃れるためにここにきたの」

「そうなんだ…」

「なかなか、壮絶な生活をしてたんだろうね」

「こういう森の中にいたら、スキルとかって習得できそうなイメージがあるんだけどスコルってさ、どんなスキルがあるの?」

「擬態と、あと色々!」

「擬態って、何になるの?」

「私がなるのはね…」

アデルの方に顔を向けたまま、四つん這いになる。

「ん?」

「危ない、アデル!よけろ!そいつがなるのは…狼だ!」

ミミクリー

「擬態!!」


彼女が、一瞬にして、巨大な狼になる。一気にこちらに迫る。

ウインド

「疾風!!」


俺が見たことのないスキル。構えるが、何も起こらない。ただ、強い風が吹いただけだ。ザシュッ!突然、俺の左手が落ちた。

アデルは悲鳴をあげた。

「ふ、ふーん。風の斬撃ってわけか。相当痛いね、こりゃ」

「どうだ。我の最終奥義は」

「なかなか…やるね。でも、この程度で、俺に勝てると…思っているのなら、本当に君は…馬鹿だと思うよ」

「なんせ、君の攻撃は…僕は防ごうと思ったら余裕で防げる」

「うるさい!

ウインド

疾風!!」

ベルゼビュート

「暴 食 之 王!!」


黒い塊が、風の斬撃を全て喰らう。

「何?」

「こっからは…こっちの番だね

グラトニーウインド

「暴食 疾風!!」



テテテテッテーン!


ヨークは暴食疾風のスキルを手に入れた!




僕は、彼女のスキルを真似した。というか、それの発展技だ。彼女と同じ、風の斬撃に暴食之王を混ぜた。彼女は、立ち尽くしていたが、瞬きした時にはもういなかった。そして、俺の中には、何かが入ったような感触。僕はしばらく、右手を見つめていたが、やがて、返却のスキルを使った。セリシアを助けてやったのに、この、スコルを助けてやらないのは不平等だと思ったからだ。

出てきた彼女が立ち上がる。

「私の負けだわ」

「あなたの配下になったほうが良さそうだ、よろしく頼む主」

 なんで、魔物って負けてしまった時軍門に降ろうとするんだ?ついでになんで敬語に変わるんだ?

「おう、でも、俺は主じゃなくて、ヨークって呼んで欲しいな」

「わかりました。ヨーク」

「でも、この左腕は弁償して欲しいな」

 僕は地面に落ちている左腕を見つめる。普通に話してるけど、こっちは左腕がないっていう大怪我だぞ。

「すみません。私には治癒のスキルなどなく…」

「わかった。

ヒーリング

治癒 」

「あれ?ヨーク、治ってないよ!」

「やばい、とうとう俺の能力の限界が見えてしまった」

このまま治らなかったらどうする?アデルに迷惑かけてしまう。それだけは避けたい。

「ヨーク、私が試してみるね。

ヒーリング

治癒 !」

すると、ヨークの左腕は元通りにくっついていた。

「え?私は、習得できたってこと!?」

「そうらしいね」

「やったー!」

テテテテッテーン!


アデルは治癒のスキルを手に入れた!


「ヨーク、一つ頼みがあるんだが…」


「わかってるよ。新しい名前をつけろ、でしょ?」


「その通りだが、よくわかったな」


「前にもそんな経験があったからね…そうだな、ヘザーなんてどうだ?」


「わかった。これから私はヘザーと呼んでくれ」


テテテテッテーン!


ヘザーが仲間になった!




第三章 不思議な夢




 僕は、飛翔のスキルで家まで帰ろうとした、が…


「待って、ヨーク」


「何?」


「それだと、ヘザーが」


「あ、そうか」


「わかった。じゃあ、二人とも一回僕の中に入ってくれるかな?」


「「えぇ?」」


「暴食之王」


 二人は暴食之王に取り込まれた。俺はこっちの世界に来て一ヶ月でこのスキルの能力はだいたいわかった。この中に物を収納することもできるし、この中で処分することもできる。つまり、イメージとしては、場所を取らない、容量がたくさんある倉庫みたいなイメージだ。つまり、処分しなければ、これ以上に優秀な収納能力はない。


「返却」


 僕は家の前に着いたので、二人を外に出した。


「ここが、ヨークの家…大きい」


「さぁ、はい…」


「おかえりなさいませ、ヨーク」


「お、おう。セリシア、新しい同居人だよ」


「ヘザーです。どうぞよろ…」


「お前、スコルだろ」


「………」


「遠吠えの森を支配しているという」


「お前こそ、パイアじゃないのか?牙の丘を治めているという」


 二人は睨み合っている。やばいかもしんない。このままだと喧嘩になるな。しょうがない。


「暴食之王」


「「え?」」


 二人は暴食之王に取り込まれた。いいか。喧嘩しているとそこから出さないからな。数分後に、二人ともを出してやった。


「喧嘩は終わったか?二人とも」


「はい。終わりました」


「そうか、セリシアわかった」


「さぁ、もうだいぶ暗くなったし、晩ごはんにするか!」


僕はいつものメニューをご馳走した。


「お、おいしい」


「ね、ヘザー!ヨークのスープと野草炒めは最高においしいよ!」


「ありがとう、アデル。褒めてくれて嬉しいよ」


夜ご飯を食べた後、僕らは寝ることにした。う〜ん…昨日の2倍いびきがうるさくなっている気がするのはなんでかな?チラッと、セリシアとヘザーが寝ているベットを見る。はぁ…二人とも。いびきがでかいぞ…。ボリュームを考えようや、少しは。今日も、アデルは僕のベットに入ってきたが、今日は昨日より寝つきが悪くなりそうだ。仕方ない。


「暴食之王」


 二人をベットごと暴食之王の中に取り込んだ。そして、その中で睡眠をとってもらうことにしたのだ。そして、アデルの方を向く。


「左手、大丈夫?」


「うん。痛みはないよ」


「よかった〜」


「ねぇ、アデル。二人でこのベットってやっぱり狭いね」


「私も中に入ったほうがいい?」


「いや、いいよ僕は別に大丈夫だし」


「ヨーク、寒い」


「え?どうしよう、ここにはエアコンなんてないし」


「エアコン?」


「エアコンっていうのは、空気支配みたいな能力だよ。僕がいた、日本っていうところでは一つの家に一個ずつあったんだよ」


「ふーん、便利そうだね。でもここにはそれはないし、このままだと朝風邪ひいちゃいそう」


 アデルが手を握ってくる。


「え?」


 僕は赤面した。


「あったかいね、ヨークの手は」


「おやすみ、ヨーク」


そういうと、アデルは眠ってしまった。僕は、その手を握ったまま、眠りについた。


不思議な夢を見た。僕は何かと、戦っていた。右腕は地面に落ちていて、周りでは、アデル、セリシア、ヘザーが血を吐いて倒れている。僕は、巨大な敵に向かって、剣を振り翳した。その瞬間、敵が僕の心臓を貫いた。


「起きて、ヨーク。起きてってば!」


「ヨーク、起きてください」


「ヨーク、ご飯が食べたいです」


 僕は目を覚ました。なんだ…夢か。なんだったんだろう、あれは。戦っていたのは、巨人か?人の形をした巨大な何かだった。


「「「ヨーク、朝ごはん!」」」


「わかったよ、三人とも息ぴったりだな、ほんと」


 よし、分かった。僕は四人分の朝食を作るために、ベットから起き上がった。




こうして、今回はヘザーが仲間になった。



次のステージに進みますか?


→YES →NO


→YES →NO




ロード中です。少々お待ちください。


To be continued.

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