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告白

先程まで仲良く話していた二人だったが想い人が真剣な顔をして彼女を見つめる。


すると、彼女も察したのか真剣な顔をする。


そして、想い人から彼女へと告白が始まった。


初めは嬉しそうに出会いの思い出を。


次に恥ずかしそうに好きになったきっかけを。


最後に真剣な顔で付き合ってほしいことを。


想い人が言葉を口にするたび、私にまで感情が伝わってくる。


それは彼女にも当然伝わっていたようで。


彼女は全てを聞き、嬉しそうに微笑んでいた。


さぁ、これであとは彼女がOKの返事をするだけだ。


これで本当に今回の役目が終わる。


最後に私は、彼女が返事を終えるまで目を閉じると、二人がこれから永遠に幸せでいられるよう祈ることにした。


そして、ついに彼女が返事をする。


こうして私は見事に役目を果たし天使の姿に戻ると、また次の担当する人間の恋を成就させに向かう。



…。


……。


………。



はずだった。


間違いなくそうなるはずだった。


だけど、聞こえてきたのは。


「ごめんなさい。あなたとはお付き合いできません。」


想い人の告白を断る彼女の声だった。


…え?


私は驚き、目を開ける。


視界には泣きながら走り去って行く想い人の姿。


聞き間違いではない。


でも、どうして。


先ほど確認した時、間違いなく両想いだった。


今だって確認してみたが彼女は想い人に恋している。


なのになぜ彼女は想い人の告白を断った。


いくら考えても答えが見つからず、気づいたら私は彼女の元へと駆け寄っていた。


「めぐりちゃん!」


私は友人になってから呼び始めた呼び方で彼女の名前を呼ぶ。


「あ、あれ?れ、恋ちゃん?」


一瞬ビクッとした彼女だったが、私に気づくと彼女も友人になってから呼び始めた呼び方で私を呼ぶ。


私は彼女の隣に座ると「なんで告白断ったの!」と今の私はもうなりふり構っていられず問いただしてしまう。


「そ、それは…。えっと…。」


私の問いに暗い表情をした彼女は言い淀む。


まぁ普段から暗い彼女だったからあまり変わらない感じではあるんだけど。


それでも、分かる。


伊達に数ヶ月一緒にいたわけではないのだから。


しかし、そんな彼女を気にしている余裕はなく。


さらに問いただす。


すると、彼女は決心して想い人の告白を断った理由を話してくれる。


その理由はすごく簡単で。


だけど、私には絶対に分かるわけない理由。


だって、それは私が彼女を担当することになった意味がなくなってしまうから。


そう。


その理由とは。


「好きじゃないから。」


そう彼女は言い放った。

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