事故
ところ変わって別のクラスの同学校に通う少年、一ノ瀬ユウトは登校するため歩きながら物思いに耽っていた
.......いつも通りの景色、いつも通りの日常
いつも通りの坂を登って、いつも通りの学校に通う
いつも通りホームルームが始まり、いつも通り眠たい授業を受けて
いつも通り友達とつるんで、いつも通り家に帰ってゲームして飯食って寝る
いつも通りの日常
ユウト「あぁぁぁあつまんねぇぇ〜〜〜」
そう、俺は至って普通の中学2年生の男子だった
そんな全てがいつも通り普通の日常、つまらない日常から抜け出したくて、俺は中学2年生の夏、翠嶺高校を受験することに決めた
翠嶺高校........最先端の科学技術が集う、大学附属の進学校だ
学校見学で見に行った校舎と設備は、どれも初めて見る面白そうな機器や施設ばかり
VRやARなど、最先端の科学技術を用いた基本的な教育設備は当たり前のこと、クリーンベンチルーム、低温実験室、微生物実験室、DNAシーケンサ、ロータリーエバポレータ、触感スーツ、レーザー加工機、3Dプリンター、超微細顕微業、最先端のスーパーコンピュータ、空間移動する車、モーションキャプチャー、アンドロイドやロボット、宇宙人と交信するための装置、最先端の天文台
...あげればキリがなかった
そして何より、あの野外調査班(フィールドサーベイチーム、通称FST)になる為には、この翠嶺高校で上位の成績を収めなければならない
正直、野外調査自体にあまり興味はないが.....国から半永久的に優雅な生活の補償を受けながら好きなように生活することができる、、、たまに気分転換に野外調査に出かけて、あとは国からの補償で好き勝手に生きる、それが俺の目標
だったのに、どうしてまたいつも通りの日常が始まってしまうんだ......
どうやら面白そうだとか、新しい刺激というものは、慣れてしまうとまた同じようにつまらなく感じてしまうものらしい
ユウト「(あーーーあ、なんか面白いこと起きねぇかなぁ........)」
ナツキ「っっぅぁぅうあああああああ!!!.!!!!!!!!!そこどいてどいてどいて!!!!!!!!!!!」
ッドン!!!!!!!!!!!!
ユウト「いってぇぇぇ一体どこ見てるんだ.........」
ナツキ「いたたたた.......ごめん、急ブレーキかけたけど間に合わなかった...大丈夫???
....てか時間やば!?!?次遅刻したら生活指導の先生と三者面談することになるんだった....!!!うああぁぁぁあどうしよ、、、
これ!キズパワーパッド!!擦りむいたとことかすぐ治るから.....
ごめん遅刻しそうだから先行く!ばいばいじゃあね!!!」
あまりにも一瞬すぎる出来事でちょっと何が起こったのかよくわからなかったが、とりあえず、少女漫画とかでよくありがちな出来事が起こって、俺は見知らぬ女の子のスクーターバイクに撥ねられ、軽く肘を擦ったらしいが、幸い擦り傷適度で済んだらしい
そして、キズパワーパッドなるものをもらったのだった
....??さっき転んだところに何か落ちてる
銃???なんで?????
そこには見たことのない設計の白をベースにしたハンドガンサイズほどの銃が落ちていた
これがもし本物の銃で、こんなもの持って学校なんて行ってもし見つかったら...?銃刀法違反で最悪の場合退学にされかねない.......どうするべきか.............
見知らぬ女子に返しに行くべきか、そのまま見なかったことにして放置するか.........
ものの数秒ほど迷った挙句、結局俺の面白そうなことに巻き込まれたいアンテナが作動し、拾った銃を鞄にしまい、急いで校門へと向かうのだった