ナツキの日常
仮投稿です
プロローグ
2120年
ここは翠嶺区
緑と川に囲まれた、一見は田舎町のようにも見えるが、全国でもトップクラスの最先端の科学技術が集う都市である
20年前、世界中に被害をもたらした超巨大隕石の衝突により、地震や津波、爆風が巻き起こり、人々の住む街が破壊され、原子力発電所からは放射性物質が撒き散らされ、人間の住める場所が極限まで少なくなってしまった地球に生まれた少女、橘ナツキ(たちばな なつき)16歳、身長153cm、第106期 翠嶺高校一年生、ナノテクノロジー専攻
彼女はいつも通り遅刻ギリギリで朝ごはんのおにぎりを口に咥えながら、ティモL125(空間移動するスクーターバイクの種類、未来の自転車みたいなもの)を爆速で漕いで学校へ通い、眠たい目を擦って英語の授業を受ける傍ら、3Dプリンターで出力するための武器の設計をするべくノートに落書きをしていた...
ナツキ「(銃口1.4センチメートル、、...から計算して飛距離350mくらい...か......
野外生物の皮膜を貫通する為には厚さ3.5センチの外骨格を貫くほどの約340kNの力を与える弾丸が必要.....)
やっぱり最近の主流材質はラムニウムよね、、、!!
プロの野外調査班の人達が最前線で使ってる武器にも使われてる材質だって聞くし....
ただ、国家レベルで厳重資源扱いされてるラムニウムを手に入れるためには、やっぱり自分で野外調査へ行って採掘してくるしかないもんなぁ、、、、
あーーーあ、私も野外調査班に選ばれるくらいに頭が良かったらなぁぁぁぁぁ!!!!」
英語の先生「橘さん!」
ナツキ「はい!!!!!!」
英語の先生「〇〇〇〇、英語で答えてください」
ナツキ「ふぁんほぇーるへいへい?」
隣の席の友達「ブッwww」
英語の先生「ラムニウムがどうとか言ってないで、野外調査班に選ばれたいなら、とっとと勉強しなさいよ、はいこれ追加分の課題。期限は来週の水曜日」
ナツキ「むぅ」
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チャイムが鳴る(キーンコーンカーンコーン)
学級委員的な人「きりつ!気をつけ!れい!」
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休み時間になる
(がやがやがや....)
ナツキ「もーーー課題増やされるとか意味わかんない!だいたいこの機械学習によるリアルタイム自動翻訳技術が発達した現代においで、英語って勉強する意味ある??私キレそうなんだけど??」
ハル「もうキレてるでしょ....w
まぁ、基礎をしっかり勉強した上で、そういった先人達が作り出した技術を使うっていうのが、学校側が定めてる基本的なやり方なんだと思うよ」
ナツキ「えーだって二度手間じゃん!?せっかく技術があるなら、それ使って、英語勉強するための時間を他のことをする時間に企てた方がぜーーったいいいと私は思う!!」
ハル「まぁ気持ちはわかるよ!?でも、野外調査班に選ばれる為には、国語、数学、外国語、理科、地歴公民、全ての科目で一定数の成績以上を収めないと選ばれないんだから
いろんな国の人たちとも協力して任務を遂行しないといけないわけだし...翻訳機器が使えない環境下だってありえるかも
あーあ、それにしても野外調査班なんて、雲の上の存在だよなぁ
英語だけだったら私でもなんとかなるかもしれないんだけど、数学苦手だしなぁ私...」
ナツキ「そうそこが意味わかんないの。みんなで得意なところを分担しあって助け合っていけばいいのに。
なんで全部の科目を勉強しなくちゃいけないんだろう、得意で好きなことだけやればいいじゃん
たとえば.........NT工作室にある、3Dプリンターを使って武器を作る.....とか✨」
ハル「まーーーた言ってるよ.....w
そもそも3dプリンター使って武器作るの、校則で禁止じゃなかったっけ.??」
ナツキ「考えるだけなら禁止じゃないし!」
ハル「はぁ(呆れ)
作れないもの考えてる時間の方がもったいないと私は思うけど?笑」
ナツキ「ええぇぇえひどい!!!ハルがそんな冷たい人だとは思わなかった!!こうなったら私の実家からハルの家にトマト2年分段ボールに詰めて送りつけてやる」
ハル「トマト??あのブヨブヨで酸っぱくて青臭くて真っ赤な色をしたグロテスクな野菜を2年分も???冗談じゃない!!そしたら近くのスーパーやよいからナス3年分取り寄せてナツキの家に送り返してあげるから!!!!」
ナツキ「うっ....あのモサモサしててグチョってしてる紫色の野菜を3年分も!?!?!?こうなったらさらにトマト5年分送り返す!!」
ハル「ぐはっ!!そしたらナス7年分!」
ナツキ「がはっ!!トマト11年分!!!」
ハル「ナス13年分!!!!!!」
ハセガワ「はいはい、お互いの嫌いな食べ物送り合い選手権はおしまいw」
ナツキ「うるさいメガネ、頭のいいやつに馬鹿な私の気持ちがわかるもんか。ぐすん。」
ハル「うぁーひどーーい
ハセガワがナツキを泣かせたーー」
ハセガワ「えぇ.....僕が割って入っただけでそこまで言う???僕だって何もしなくても点が取れるわけじゃないさ。それ相応の努力をしてるわけだし....」
ナツキ「あたしだって努力してるもん...!!努力しても興味ないことはなーーんも頭に入ってこないだけだし.....英語とか英語とか英語とか.....」
ハル「はいはい、これにて閉廷〜
2人とも次の授業の教室に移動しよう〜」