裏話10
キリがいいのでここまで投稿します。
次は早くて来週か、来年になる予定です。
参った、夏野菜の消費が追いつかない。
失敗したなぁ、植えすぎた。
主に、ナスとトマトとキュウリの消費が追いつかない。
レイド経由で運動部へ渡りをつけてもらい、差し入れしても追いつかないってどういうことだよ。
今日と明日は休日で、グランドや体育館では様々な運動部が活動をしている。
ついさっき、その運動部へと配りまわったというのにそれでも減らない。
むしろ、増え続けていた。
誰だよ、こんなに作ったの。
……俺だった。
どうしよう、もうすぐ夏休みだし。
枝豆やオクラだってどんどん出来てくるのに。
食べきれないぞ。
まずい、このままだと腐らせる。
「困った」
呟いて、何故かそこで四日前に知り合ったディアナの顔が浮かんだ。
あれから四日が経過していた。
ディアナの様子についてはエルリーから教えて貰っていた。
それによると、とりあえずディアナは普通に授業に出席できるようになったらしい。
嫌がらせも無くなったとか。
「……そういえばアイツ、よく食べるタイプだったな」
困ったときは頼れ、みたいなこと言ってたし。
言葉に甘えよう。
そうしよう。
思い立ったが吉日で、俺はすぐにエルリーにディアナへの伝言をSNSで頼んだ。
というのも、俺はディアナの携帯番号はおろかSNSのアカウントすら知らなかったからだ。
はたして、ディアナはすぐに現れた。
彼女に白米と夏野菜の料理を振る舞う。
ディアナは四日前と同じく、ガツガツと平らげた。
食べつつ、ディアナはなにやら携帯を弄っていた。
ふと、ディアナの携帯の画面を見ると、なにやら見慣れた物が映し出されていた。
掲示板だった。
書き込むとかはなく、読んでいるだけのようだ。
たしかに、意外と読み始めるといい時間潰しになるんだよなぁ。
そういや、キーリからなにか連絡きてたな。
ちなみに、キーリとは農業高校にいた時の友人の1人だ。
俺はキーリからのメールを確認する。
おや、これは。
そこには、近々家畜を潰すから、肉がほしいならお裾分けしてくれるということが書かれていた。
ついでに、農業高校の方にも顔を出して欲しいということも書かれていた。
それを見て、思い出した。
そういや、去年の今ごろは、農高が所有してる山に大量発生したキラーベアやドラゴン、オークやゴブリン退治してたんだよなぁ。
ちなみに、それが一定のラインを超えるとスタンピードが起こる。
楽しかったなぁ、農業高校にいた頃は。
それにしてもキーリのやつ、手伝わせる気だな。
はっきり書けばいいものを。
そこで、一気に思い出がよみがえる。
約三ヶ月弱の、大変だったけどとても楽しかった頃の思い出がよみがえる。
「先輩?」
俺が返事を打とうとしたとき、ディアナが声をかけてきた。
「ん?」
「どうしたんすか?」
「???」
「あ、いや、その、泣いてません?」
言われて、目元に触れてみる。
たしかに、濡れていた。
「あー、うん、ちょっとショボショボする。
目薬どこやったっけ」
懐かしさで泣く、というやつだろう。
まだ一年なのに。
もう、一年も経過したというのに。
俺は、また、あの場所に帰りたいと思ってしまった。
楽しくて、ただただ、毎日が楽しくて仕方なかった。
あの場所に戻りたい。
そんな思いを、考えを、頭を振って追い払う。
そこでディアナは話題を変えようと、ことさら明るく言ってきた。
「あ!そうだ!!
先輩って、去年の交流会に出たんですよね?!
一人勝ちしたって聞きましたよ!!」
「え、あー、うん」
それは覚えてる。
あのクソ担任とか、生徒会長とか、ブランに謀られて出ることになったヤツだ。
「それで、今年も出るんですよね?」
「……は??」
寝耳に水だ。
何も聞いてない。
いや、話がきてないからそういう噂が流れてるのか??
「出ないよ」
「え、でも、二年代表はヤマト・ディケで確定だって噂になってますよ」
俺は手をパタパタ振って否定する。
「いやいや、ただの噂でしょ」
「うーん?
でも、明後日の実技授業、うちのクラスは先輩たちのクラスと合同になったって連絡来ましたけど。
なんなら、その授業で交流会に出る人選ぶって聞いてますよ?」
…………はい??
え、待って待って??
たしか、あれって本来は選抜試験があるんじゃなかったっけ??
「え、それ誰から聞いたの?」
「ティリオン先生です」
「誰?それ?」
「白衣を来た先生ですよ!
私へのネチネチ嫌味攻撃が大好きな!!」
「あ、あー、あの人か」
あの人、そんな名前だったのか。
「錬金術とか魔法工学とかの担当だったはずです」
実験が多い授業だ。
けれど、俺が受けてる授業は担当は違う教師だ。
「へぇ」
あの教師、嫌味だけの奴だったんだ。
てっきりもっとヤバい奴かと思ってたけど。
この前だって、なんかどっかの教室から睨んで来てたし。
それに、
「…………ブランと同じ匂いがしたんだよなぁ」
というより、魔界の匂いがした。
気のせいかもしれないけど。
「何の話ですか?」
ディアナが、ふと漏れた独り言を聞き取って訊ねた。
「いや、なんでもない、ただの独り言だよ」
せっかくここまでポイント溜まってるんで、どうせなら一万ポイントまでいきたいので、
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