玩具にする基準は、ノリ
「あははは」
嘲った笑いがスネークさんから漏れた。
笑いが向けられたのは、ティリオンだ。
「さて、貴方は何処のどなたでしょうか?」
不愉快そうに、ティリオンはスネークさんへ言葉を投げる。
「あはは、なんで俺がお前なんかに名乗らなきゃいけない??」
スネークさんは尚もバカにした笑いを向けている。
「だってそうだろ??
お前らは、今の今まで、げ――ヤマトの所在を掴めなかった。
でも、急なタレコミでここに来た、違うか?
そんな、無能な奴らになんで俺から名乗らなきゃいけない??」
■■■
132:考察厨
俺がタレコミました!
<(*¯꒳¯*)>えっへん!!
133:スネーク
めっちゃキレてるなうwww
【ティリオンが物凄い顔で睨んでる画像】
134:名無しの冒険者
いいぞ、もっと煽ってやれwww
135:名無しの冒険者
凶悪犯罪者って、精神診断とか諸々されるからなぁ
煽りやすいっちゃ煽りやすいんだよな
136:名無しの冒険者
過去の犯罪歴から、ティリオンのプロファイルとか余裕で出来るもんな
137:考察厨
ほんと、生徒会長えげつねーよなー
138:生徒会長
おやおや、考察厨がそれを言うか
向こうの組織を情報のもと、丸裸にした上で喧嘩を売るとか
度胸がある以前に、死に急いでるとしか思えないけど
139:考察厨
バレなきゃいいんだよ
バレたら、殺されるかもだけど
バレなきゃ安い
140:名無しの冒険者
死に急いでるというか
単に、おもちゃにしてるというか
141:名無しの冒険者
スレ民のおもちゃになった時点で、ある意味向こうの負け確定してるようなもんだしな
142:生徒会長
その行動力を全力で投入すれば、【大鎌の持ち主】も特定出来るんじゃないかな??
143:特定班
まぁ、出来なくはないけど
今のところ、わざわざ本気出して特定する気もないしなぁ
144:名無しの冒険者
(*´・ω・)(・ω・`*)ナ-
145:名無しの冒険者
美少女のままでいてくれるなら、それで
146:名無しの冒険者
薮をつついて出てくるのが蛇じゃなく、ドラゴンってこともあるわけで
147:考察厨
ましてや、1度女神を倒してる存在だから
ちょっとなー
148:生徒会長
君らの玩具にする基準がよくわからない
149:名無しの冒険者
安心して下さい
俺らもよくわかってないです
150:名無しの冒険者
まぁ、強いて言うなら
ノリ??
■■■
ピキっと、ティリオンのコメカミに青筋が浮かぶ。
「見たところ、あんた指名手配犯ってのはとりま脇に置くとして、かなり頭いいだろ?
それも、プライドのお高ーいインテリだ。
ボスがボスなら、部下も部下だよな??
なぁ?
どんな気持ちだ?
そんなお前が、お前たちが、俺らみたいな底辺に出し抜かれるってどんは気持ちだ??」
「貴方、いや、貴方方が底辺??
やはり、組織立って行動しているということですか」
ちらり、とティリオンが俺を見た。
「なるほど、仮にもあの方の片割れであるわけだ」
あ、なにか勘違いしたなこの人。
スネークさんもそれに気づいたようだ。
だからか、スネークさんは大声で笑った。
「あははははは!!!!」
「なにが、おかしいのです??」
「いやぁ、たぶん滅茶苦茶勘違いしてんだろうなって思ってさ!
あんた、俺とヤマトの関係を激しく誤解してるだろ??
たとえば、ヤマトがあんたらのボスのウスノと同じような組織を秘密裏に作り上げてて、そのボスやってるとか。
そんなこと考えてるだろ?
残念、ハズレなんだなぁ、これが」
スネークさん、めちゃくちゃ楽しそうだ。
スネークさんの言葉を受けて、ティリオンの顔がますます険しくなる。
図星だったのかな、もしかして。
■■■
165:考察厨
まぁ、まさか顔も見たことの無い
なんなら、本名すら知らない連中が手を組んで
ゲラウトヒアに協力して、人質助けようとしたり
情報を分析して反社潰そうとしてたり、なんなら女神処そうとしてるなんて、夢にも思わねーだろーなー(棒)
166:名無しの冒険者
(*´・ω・)(・ω・`*)ナ-
167:名無しの冒険者
逆にその発想があったら、ティリオンは犯罪者より創作者の方が向いてると思う
168:名無しの冒険者
まだ賢者の時の方が危機感あったよな
169:名無しの冒険者
>>168
_(┐「ε:)_それな
170:名無しの冒険者
賢者の時はなぁ
まさか、書き込みに来るなんて思ってなかったもんな
171:名無しの冒険者
うん、正直、賢者の時のがビビった
172:特定班
今のところ、向こうの組織に動きは??
173:解読班
なんもなし
174:(´☆ω★`)
監視してるが、目立った動きはないな
175:名無しの冒険者
しかも、リアタイで監視されてるとは夢にも思うまい
176:(´☆ω★`)
引退した魔神様や、ゲラウトヒアの弟からも今のところ連絡なし
でも、動きは普通だから、たぶん順調
177:名無しの冒険者
連絡が無いなら順調ってことだろ
178:名無しの冒険者
果報は寝て待てってね
179:スネーク
はーい!!
バトルいっちょう入りましたー!
(*・ω・*)wkwk
180:名無しの冒険者
スネーク楽しそう
181:名無しの冒険者
このスネークは戦闘狂だったか
■■■
「わーすごぉいなー」
もう、棒読みでそんな感想しか出てこない。
ティリオンは、魔法とか召喚が得意なようで、それらでこちらに口撃を仕掛けてきたのだが。
スネークさんが、ヒャッハーして倒す倒す。
こんな人、農業高校にもいなかった。
世界って広いなー、などと思ったりする。
ティリオンも、そんなスネークさんの姿を見て、焦っているというか、ドン引きしている。
これ、一般人なんだもんなぁ。
しかも、趣味でここにいて首突っ込んでいるという。
ほんと、無関係な人なんだよなぁ。
「変な人、多いなぁ」
そんな感想が滑りでたのは、仕方ないと思う。