深淵のかなたへ
漆黒の闇、いっぺんの曇りももない深い空間を巨大な物体が飛翔している。
永い時を経て、速度は光速の90%にまで達しているが、
母なる宇宙の前ではチリも同然で、止まっているのか動いているのかすら
見て取ることはできない。(仮にみているものがいるとすれば、だが)
物体の大きさは1辺が約5,000mにわたる。
構造は極めて単純だ。
巨大な立方体のなかに、比重がほぼ水とおなじ液体が満たされている。
さらにその中に、約50cmの球体が無数に浮かんでおり、この巨大な水槽を満たしている。
永い時を経て、速度は光速の90%にまで達しているが、
母なる宇宙の前ではチリも同然で、止まっているのか動いているのかすら
見て取ることはできない。(仮にみているものがいるとすれば、だが)
物体の大きさは1辺が約5,000mにわたる。
構造は極めて単純だ。
巨大な立方体のなかに、比重がほぼ水とおなじ液体が満たされている。
さらにその中に、約50cmの球体が無数に浮かんでおり、この巨大な水槽を満たしている。