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はじまり、はじまり。

トラック事故と転生ではチート、といっても、じいちゃんが美形王族ってくらいで俺には特に恩恵がなかった、よなあ?

しいていうなら、愛する彼女ができたのち、転移にもついてきてくれたこと。

絶対彼女と結婚する!


前作、じいちゃんばあちゃん、そして俺も転生?!からの続きものになっています。

https://ncode.syosetu.com/n2087fc/


 『じいちゃん、ばあちゃん、さようなら・・・。』


 みんなで過ごした世界が霞がかかって消えていく。

 光の女神たちが、俺たちの周りをクルクルまわる。


 『ラルト、そしてミーシャ。あの世界があなた達の救いを必要としているところです。』

 『魔王を倒し、あの世界を救ってあげてください!』

 

 そう言って指さす真下。


 『『ファイトですよ!おじさん!』』


  『え?おじさん?』


 問いただす間もなく、急に足元が消えて、俺たちは落下を始めた。おいー!!

 

 不思議な光の女神たちによって、俺と彼女は新しい世界へ旅立った。






 ワアアアアアアアアアアアア!!!ガヤガヤ!


 とても騒がしい。

 落下したと思ったのだが、俺たちは床の上に倒れていた。

 慌ててミーシャを抱き起すが、まだ気を失っていて目覚めない。

 が、ある異変に気が付いた。


 え?何コレ。

 ミーシャさんの頭に、ちょこんと猫の耳のようなものが。

 可愛すぎだろう?俺は可愛すぎてめまいをおこした。

 そこへ、誰かが長い裾の衣擦れ音を立てて俺たちに近づき、声をかけてきた。


 「勇者よ、召喚にこたえてくれてありがとう!」


 俺は彼女を落としそうになった。

 なぜならその、神官らしい服装の人が毛むくじゃらの、大柄なまるでゴリラだったからだ。

 いや、ゴリラが神官だ。落ち着け。うん。ゴリラだ。イケメンだな!


 「えっと、ここはどこなんです?」

 

 俺は、初めての異世界転移で気が動転してへらっと笑うしかなかった。

 いやまて経験のありなしじゃないな。

 

 「ここはマール星大帝国ゲンジュウ国である。そなたらはこの星の危機により、古の召喚を行い現れた勇者である。この召喚魔法陣より出でたのが、なによりの証。」

 

 俺たちの真下の床を見ると、不思議な文様で描かれた魔法陣がある。

 なるほど、この異世界・・・魔法がありやがるんだな!少しだけ背筋がわなないて、ワクワクした。

 じいちゃんとばあちゃんと転生した世界は、平和だったからなあ。

 あと少しで、俺たちもめでたしめでたしというところだったのに。

 あの光の女神とやら、次会ったらとっ捕まえて一発かましてやる!!


 「勇者よ、ぜひ王様の話を聞いてほしい。もちろん、そちらの女性が起きてからでよい。召喚にて体が疲弊したのであろう。だれか、この者たちを客間にてもてなせ。」


 ゴリラ神官は周りのものにそう言い渡して、下がっていった。

 良く見渡すと、たくさんの神官風、兵士風、書記風、侍女風・・・と人々がいるのだが。

 

 ああ、ここ『獣人』の異世界なのね~~~!なるほどなるほど。


 獣の風味を残した、二足歩行の人間しかいなかったのである。

 そういうアニメ、見たことある~。俺の順応力も大したもんだと自分で自分をほめていたら、ミーシャさんの目がぱっちり開いて、俺を凝視した。

 そして彼女は、俺の頭のを指差して悲鳴を上げた。


 「きゃあ!!な、ツノ?!え?ラルト君?!」


 俺も、何かの獣になったというのか。なんだろう?

 そっと指差された頭をさわる。

 両方からぐるりと渦巻くざらりとした感触の角が。

 んんー?なんだろう?角の下には小さ目の三角の耳。

 

 「ミーシャさん、目覚めて早々なんだけど、俺、何に見える?」


 彼女は俺の声を聴くと一層驚いたのか、スカートの後ろから出ていた尾っぽがボッと膨らんで、


 「その声やっぱりラルト君!!!・・・え?え?ひつ・・・じさん?ええ?私、、、?」


 ひつじ。ふわふわでめーめー言うやさしいイメージしかないんだけど!勇者っていってたよな?あれれ。

 そのそばで、自分に生えてる尻尾をみて、驚愕するミーシャさん。


 「あの、勇者様、一度ゆっくりお休みなさいますか?」


 おずおずと、犬っぽい侍女さんが数名こちらを伺ってきた。

 俺たちは見つめ合って一度落ち着こうと頷きあった。

 できれば姿を見られる鏡などを手配してほしいと伝えて。



 さて、この世界ではどんなことが起きているのやら。

やっと本来書きたかった話を作れます。

文章の書き方は、いろんな方を参考にしました。

前作を読んでくださった方、続けて読んでくださってありがとうございます。

更新頻度はまちまちですが、今回も楽しい書き物ができたらとおもいます。

よろしくお願いいたします。

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