夜襲、メイの死
寺では弟子達が李の帰りを待っていた。
李は城の状況を説明した。
「皆で力を合わせなければ攻略は難しい。メイが人質になっているし、爆薬を投げ込む訳にはいかない」李はそう言うと茶を飲んだ。
「皆で城に入るしかないですね」弟子のアロンが言った。
「夜襲が良いでしょう」弟子のカンが言った。
「よし、では準備をして出発しよう」李が言った。
真夜中
李達は城の前に着いた。
音を立てないように城に近ずいて行く。
城門の上に見張りがいた。
李が縄ばしごを城壁にかけ昇った。
覚られないよう、見張りに近ずき、棍で腹を突くと見張りはうずくまって倒れた。
李は合図をし、皆は縄ばしごで城壁を昇った。
城内を見ると灯りは消えている。
皆は城内に降りた。
李は妹を探しに行った。スーはボスを探しに行った。
他の者は一斉に攻撃を仕掛ける段取りだ。
李は部屋の中に入り、メイを探す。
スーも部屋に入り、ボスを探した。
「ム」ならず者が感ずいて起き出して来た。
弟子達とならず者の乱闘が始まった。
李が部屋を開けるとボスとメイがいた。
スーが駆け付ける。
ボスは気ずき李に言った。
「俺に手を出すと女の命はないぞ」ボスはメイに刃物を当てた。
李は棍を手放した。そして拳銃を取りだしボスを撃った。
額に銃弾が当たりボスはメイの首筋を切り倒れた。続いて、メイも首筋から血を流し倒れた。
李がメイに駆け寄る。
その時、ボスが起き上がり、李に刃物で襲う。
「あぶない」と言い、スーが飛び込み樣、剣でボスを切り裂いた。ボスは絶命した。
メイも息を引き取った。
李の眼から涙が落ちる。
気がつくと夜が明けていた。




