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スーの恨み
翌朝、李は街を出発した。
ならず者の住む古城の地図は鍛冶屋に書いてもらった。
その地図を頼りに李は荒野を馬に乗り走って行った。
茶店があったので休憩する事にした。
店内で女が1人、茶を飲んでいた。
そこに男達が入って来て女をからかい始めた。
女は拳脚を震い抵抗した。
李はたまらず言った。「やめないか」。
「何だと」男達は李に攻撃してきた。
李は男達の攻撃に対し拳脚を震った。
「かなわねぇ」と言いながら、男達は去って行った。
「ありがとうございます。私の名はスーと言います」スーは李に礼を言った。
「あいつら、ならず者だからな」店の主人が言った。
「この近くに城がある。そこにいる奴等だ」主人は続けて言った。
「よし行こう」李が言うとスーは「私も行きます」と言った。
「何か奴等に恨みがあるのですか」と李が聞くとスーは「兄を殺されました」と言った。
「仇討ちですか」「はい。一味のパオに恨みがあります」とスーは言った。




