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『勇者』と『侍』の邂逅 後編

続きです

 男は全てにおいて異様であった。

 第一に、戦場に身を置いているにも関わらず、軽装過ぎた。

 通常、新兵であっても、エルフの「魔法理論」とドワーフの「治金術」、そしてヒトの「技術」を結集させた「魔装具」を身に着けているはずである。

 武器も鎧も肉体も「魔法」で強化しなければ、魔獣を相手に戦うなど自殺行為にも等しい。

 男はゆたりとした貫頭衣トゥニカのような衣服のみしか纏っておらず、手にする武器も何の精霊も宿っていない、唯の木刀であった。

 第二に、その「黒髪」が幻想世界において異質であった。

 火の国は赤髪、水の国は青髪、風の国は緑髪、土の国は茶髪、そして光の国は金髪など、各々の土地に満ちる精霊の影響を受けてヒトの髪色が決定されるというのが、この世界において常識である。

「黒髪」を有するのは、闇精霊インプの魔力を秘める「テネブラム」の魔族のみ。

 その事実が、フレイに警戒心をも抱かせていた。

 第三に、男が行使する『武術』が未知なるものであった。

 獲物を握った右拳を耳の辺りにまで引き上げ、左手はそれに添えてるのみの、振り下ろすことのみ特化した異質な構え。

 奇声を挙げながら、一切の「魔法」も行使せずに巨大なる敵に特攻する男の所業は、傍から見ても狂気そのものであった。


「キミは一体……? 今すぐココから離れるんだ!」

「ーーーーー?ーーーーーーーー!」


 フレイが男の身の安全を考慮し呼び止めるも、異質な剣士はわけのわからぬ言葉を返した。

 どうやら、言葉が通じていない様子である。

 コンティネンス大陸においての共通言語であるテルラ語が通じないことに、フレイはますます混乱を極める


「危ない! 避けてっ!!!」


 後方より、エヴァの叫び声が上がった。

 木端微塵となったはずの魔造兵ゴーレムの右拳が瞬く間に再生し、その巨大な岩石の鉄槌を振り下ろしてきたのだ。

 その矛先は、フレイよりも近距離で相対していた男へと向けられた。


「くそぅ!? 燃え上がれ炎の……」


 フレイは懸命に援護しようと試みるも、詠唱が枷となり男を救うことは叶わなかった。

 魔造兵ゴーレムの鉄槌によって赤土は爆ぜ、粉塵が舞い、土煙が上がり、その跡地には巨大なクレーターが生まれていた。

 エヴァはその惨劇に思わず目を覆った。

 しかし、フレイは驚嘆と共にその光景を見守っていた。

『勇者』の優れた動体視力をもって、男が魔造兵ゴーレムの攻撃を避けた上で一太刀の反撃をも加えていた光景を見取っていたのだ。

 フレイは素早く身を翻し、鉄槌の衝撃波によって飛ばされた男の身体を受け止めた。

 一呼吸おいて、魔造兵ゴーレムの右手首より先はバターのように呆気無く切り落とされた。


「スゴいな……『魔法』も使わずに。キミは一何者なんだ?」


 言葉が通じないとわかっていても、フレイは呟かずにはいられなかった。

 フレイは男を受け止めながら、その肉体に刻まれた鍛錬の歴史を全身で感じ取っていた。

 生柔な鍛え方じゃない、とフレイは感嘆する。


「ーーー。ーーー」


 男の出で立ちは、フレイにとって、否。

『幻想世界』において男は異質な衣服を身に纏っている。

 藍染の和服という装いはこの世界には存在しない。

 フレイは男を、異質な『黒い剣士』を興味深そうに見つめていた。

 男は身振り手振りで何やら礼を言おうとしているようだが、フレイはにこりと笑って応じた。


「協力して、魔造兵アレを倒そう」


 言葉を発したわけではない。

 目線でもって、『勇者』は語りかけた。


「了解した」


 同じように語りかけ、『黒い剣士』も異世界の『勇者』との共闘に応じた。


 ☆☆☆


「俺が足元へと切り込む」

「なら、ボクは頭を潰そう」


 視線で対話した二人の剣士は、天高く聳える巨大な魔造兵ゴーレムへと突撃した。


「燃え上がれ炎の精霊力エレメント!」


 火精霊サラマンドラが『勇者』の聖剣『カーバンクルス』に宿り、灼熱の炎がその赤い刀身に満ちる。


「キェェェェェェェェェェェェェェィィィィッ!!!」


 狼獣人ウェアウルフの如き咆哮が『黒い剣士』より轟く。

 上半身が振れない力強い運足で、疾風のように魔造兵ゴーレムへと迫っている。

 魔造兵ゴーレムは男を踏み潰さんとその巨大な足を天高く上げた。


「『イノセントレイン』!!!」


『水の魔法使い』より蒼穹に輝く魔法の矢が射出された。

 水精霊ウンディーネが凝縮されしその魔法の矢は、魔造兵ゴーレムの手前で散弾の如く分散し、横殴りの雨となりその漆黒の胴体を襲撃した。

 蒼穹の雨は岩盤を穿ち、魔造兵ゴーレムの胴体に数多の風穴を開けた。

 しかし……そんな損傷を意にも返さずに、巨人は敵を殲滅するため足を踏み抜かんとする。

 フレイとエヴァが固唾を呑み見守る中、『黒い剣士』は露ほども怯まず荒野を駆けた。


 ゴッと赤土が飛び散った瞬間にはもう、『黒い剣士』は煙のように消えていた。

 大股で三歩程の距離をさながら瞬間移動のように、ほんの一呼吸の刹那に間合いを詰めていた。

 軸足となっている巨木のような魔造兵ゴーレムの左足首を、『黒い剣士』は裂帛の気合と共に切断した。

 片足を上げた状態で軸足を失えば、二本脚である以上当然地に立つことは叶わなくなる。

 巨大なる魔造兵ゴーレムは、赤土の粉塵を撒き散らしながら、うつ伏せに転倒した。


「後はボクに任せろ! 輝け光の精霊力エレメント!」


『勇者』の詠唱により、天空より光精霊アンゲルが掌握され、聖剣『カーバンクルス』に結集される。

 火精霊サラマンドラ光精霊アンゲルが混ざり合い、聖剣に眩い純白の大火炎が湧き上がった。


「見せてやる、聖剣の輝きを!『ヘブンリーブレイズ』!!!」


「清浄なる白炎 (ヘブンリーブレイズ)」の称号の由来となった『火の勇者』の最大奥義が炸裂した。

 光の精霊を宿せし清浄なる白炎は、聖剣の一振りと共に爆発的に膨張し、極太の大剣となりて魔造兵ゴーレムの頭部を、胴体を、脚部を、瞬く間に焼き尽くした。

 ボロボロと崩れ落ちていく岩石の巨人を、エヴァはそのエルフの視力でもって油断なく観察する。

 彼女は『風の賢者』セルクスによって叩きこまれた魔法講座を反芻していた。


「土の国『フルス』に伝わりし魔造兵ゴーレムは優れた耐久力を持つ極めて厄介な敵であれど、致命的な弱点がひとつだけありまする。それ即ち、動力源ともなる『魔法石』。これを破壊せぬ限り、敵は幾度なく再生し続け、ヒトである我らが消耗戦の末に敗北すること必至。魔造兵ゴーレムの対峙する際は、くれぐれもお忘れなきよう気をつけなされ』


(まだ、完全に倒したわけじゃない。あの巨体のどこかに、動力源の『魔法石』があるはず……私の目で探し出して、破壊しないと!)


 やがてエヴァは、白炎に包まれ崩壊する魔造兵ゴーレムの中に、きらりと輝く宝石を発見した。

 ヒトの拳ほどしかないその宝石は、魔造兵ゴーレムの頭部より緊急排出され聖なる炎より間逃れている。

 彼女は小さき的に狙いを定め、残った水精霊ウンディーネの魔力を聖弓に番えた。


「『アクアアロー』!」


 流水の矢が寸分違わず赤銅色の宝石へと向かっていく。

 しかしながら、着弾する瞬間に宝石はあらぬ方向へと吹き飛び、魔法の矢は虚空を通過した。


「嘘っ!? どうして外れたのよ!?」


『魔法』と『弓術』において絶対の自信を持っているエヴァは激しく狼狽した。

 数瞬の後に岩山のような魔造兵ゴーレムの体がボロボロの崩れ落ちていく様を見て、彼女は気付く。

 赤銅色の宝石に、一本の銀矢が突き刺さっていることに。

 そして、彼女よりも先に魔造兵ゴーレムの弱点を発見し、それを弓にて射抜いた者がこの場に存在することにも。

 エヴァはエルフの目でもって荒野を見渡し、射手を探し始めた。

 やがて、彼女は薄汚れたドレスに纏った黒髪の少女を発見した。

 銀弓を携えた少女もまた、その悪魔デモンのように黒々とした瞳でこちら側を視ていた。

 エヴァは戦慄すると同時に、その技量に強く感服した。

 少女の射出した矢には、如何なる精霊も宿っていなかった。

 即ちあの暗い瞳の射手は、『魔法』を用いずに『弓術』の技量のみで「流水の射手 (ストリームアーチャー)」エヴァ=メルクリウスを上回ったのだ。

 神業ともいえる少女の『弓術』に、エヴァは心の底から嫉妬した。


「こんなことじゃもう、フレイに頼ってもらえないかもしれないわ……」


 初めて経験する『弓術』における敗北を噛み締め、エヴァは物憂げな表情で呟いた。


 ☆☆☆


「いやぁ、スゴかったね! どうやったら、あんなに早く動けるんだ? 風精霊シルフの補助魔法を受けてる訳でもないんだろ?」

「ーーー?」


 興奮のままに喋りかけてくる『勇者』に、『黒い剣士』は困惑している様子である。

 ひとまず落ち着かせた後に、『黒い剣士』は深々と頭を垂れた。

 その行動の意味が理解できずフレイは面食らうが、やがてその行為が「感謝」を表すものだと気付き、にこりと微笑み返した。

 そんな折に、エヴァが息を絶え絶えにしてフレイの元へと駆けつけた。


「フレイ、怪我はなかったの!? あと、そちらの方は……」

「このとおり、ボクは平気だよ。相変わらず心配性だなぁ。それよりも、彼を治癒魔法をかけてあげてくれないか。どうやら、怪我をしているみたいなんだ」

「えっ!? でも、この髪は……」


 遠慮気味に『黒い剣士』の「黒髪」に視線を送るエヴァを、フレイは珍しく険しい表情で睨みつける。


「彼は『テネブラム』に襲われていたんだ。それに、たとえ魔族だったとしても、共闘した戦友を助けたいと思うことはそんなにおかしいことか? お願いだからさ、エヴァに頼らせてくれよ」

「ううん……頼ってくれるのは、嬉しいわ。えーと、じゃあ、失礼して……」


 いそいそと『黒い剣士』の着物を肌蹴させる『魔法使い』に、彼は身体を強張らせた。


「逆巻け水の精霊力エレメント……『ヒールドリップ』」


 アクアブルーの光が『黒い剣士』を包み、その身体中に刻まれていた生傷を癒やした。

 その絶大なる効果に彼は目を見開き、己が身体を見つめていた。


「まるで、初めて『魔法』を見るような反応ね……あなたは何者なの?」

「ーーーー。ーーーー」

「えーとね、どうやら彼は言葉が通じないみたいなんだ」

「言葉が通じない!? いえ、それどころか、別の言語で喋っているような……わからないわね。精霊を纏わない『武術』といい、この人は異様よ」

「そんなこと言っちゃ駄目だよ! 同じ剣士としてわかるんだ。このヒトは真っ直ぐな心を持っているってね。意思疎通さえできれば、ボク達の部隊パーティに迎え入れたいくらいだよ」

「ちょ……ちょっと、それは気が早いんじゃない?」

「えー、駄目かなぁ。絶対に頼りになると思うんだけどな……」

「頼りにするのは、私で十分でしょう! 駄目よ、フレイ! まずは、詳しい事情を聞かないといけないわ!」


『勇者』と『魔法使い』がわいわいと騒いでいる間に、『黒い剣士』は二人に背を向け歩き出していた。


「わ~! 待って待って! キミさ、その身なりからして行くところもないんだろ? だったら、ひとまずはボク達と行動しないか? 何だったら、ボクが王様にキミの武勲を証言するよ。キミの実力だったら、すぐに正規兵に……いや、もしかしたら聖騎士にも抜擢されるかもしれないし、ってちょっと聞いてる~?」


 身振り手振りで呼び止めようとするフレイに構わず、『黒い剣士』はずがずがと歩み続けていた。

 やがて、彼は振り向くと、静かに首を振った。


「ありがたいが、一緒に行くことはできない」


 フレイは、そのような『黒い剣士』の心の声を聞いたような気がした。

 そして、残念そうな表情で『黒い剣士』を見つめた。


「そっか、残念だなぁ。じゃあせめて、名前を教えてくれないか? ボクはフレイ。『火の勇者』フレイだ。フレイ。フ・レ・イ、だよ」

「ふれい……?」


 紅の聖剣を掲げながら自らを紹介するフレイに、『黒い剣士』はたどたどしく『勇者』の名前を呼んだ。


「そうそう。キミはなんて呼べばいいんだい?」

「……ジゲン」

「『ジゲン』、それがキミの名前なのかい?」


 不器用に自己紹介を済ませた『黒い剣士』は、ぺこりと一礼をしてから歩み出した。


「ジゲン。また、会える日を楽しみにしてるよ。キミは『勇者』の仲間になるべき存在だ。仲間は全力で説得しておくからなっ!」

「まだそんなことを言ってるの。まったくもう……」


 フレイがぶんぶんと手を振りながら『黒い剣士』を送り出す光景を、エヴァは呆れながら見つめていた。

『黒い剣士』が歩く先には、彼の仲間であると思われる少女達がいる。

 一人は、もこもことした白髪が特徴的な羊の獣人アニマの少女。

 特に珍しくもなく、奴隷か愛玩用獣人ペットアニマだろうとエヴァは気にも留めなかった。

 しかし、その傍らに立つもう一人の仲間が、エヴァを戦慄させた。

 そこに居たのは、『流水の射手 (ストリームアーチャー)』が『弓術』において敗北した、黒い瞳を持つ少女であったのだ。


「……灰色の……射手……」


 薄汚れたドレスを身に纏うその姿から『灰色の射手』という称号を、エヴァは思わず呟いていた。

 未知なる『武術』を振るう剣士、神業の『弓術』を誇る少女、そして羊の獣人アニマ

 その異質な部隊パーティに何か不穏なものを感じ取り、エヴァは苦々しい表情で見つめていた。


 ☆☆☆


「ガァーハッハッハ!!! 随分と苦戦したみたいだなぁ! だがよぉ、俺様は心配なんかしてなかったぜぇ? 何せ、テメェらは俺様が認めた戦士なんだからよぉ!」

「よもや、巨人の如き魔造兵ゴーレムなんぞが存在するとは……そのような事態に加勢もできず、このセネクス=マールス、一生の不覚……誠に誠に申し訳ございませぬ!」


 対称的な態度の仲間達を、フレイとエヴァは暖かく迎え入れた。

 セルクスの猛省の独白を聞き流しながら、勇者一同は戦場の後処理に向かう。

「テネブラム」の残した爪痕は決して浅いとは言えないが、フレイ達の活躍によってほぼ全ての魔獣を殲滅したとあれば「ルクスグス」の勝利と言えるだろう。

 それでも少なくない兵士達の亡骸の山を、『勇者』部隊パーティは悲痛な表情で見渡す。


「一刻も早く。この戦争を終わらせないと……」

「ええ。『テネブラム』に残る戦力も残り僅か。後は『四大魔将軍』さえ打ち破れば、『ルクスグス』の勝利よ。大丈夫、私達なら絶対に勝てるわ!」


 戦死者を見つめる『勇者』に、美しき『魔法使い』が励ましの言葉を投げかける。


「『四大魔将軍』か。とうとう、決着をつけるときが来たんだな……」


 感慨深く呟いたフレイの言葉に、一同は険しい顔つきとなる。

 闇の国「テネブラム」が誇る『四大魔将軍』は、それぞれが魔獣を統括する大幹部である。

 その全てが勇者達に匹敵する力を持つと言われ、『魔王』に次ぐ実力を持つ異形の怪物として五大国に知れ渡っていた。

 運命的に配置されたように、『勇者』『魔法使い』『戦士』『僧侶』その各々に深い因縁を持つ『魔将軍』が存在した。

 エヴァは故郷を水没させた無邪気な人魚メロウを思い浮かべ、改めてかたきを討つ覚悟を決めた。

 ゲオルギウスは敬愛する父と祖父を目の前で屠った蜥蜴人リザードマンの武人を思い浮かべ、その額に青筋を立てた。

 セルクスは愛する生徒達を皆殺しにした老獪なる蛇人スネークマンの呪術師を思い浮かべ、悲しげな面持ちとなった。

 ……そして


「『血塗られし魔剣ブラッディブレイド』ルシルクル=ベルルーム……ボクはキミを討たなければならない……」


 愛憎入り交じった感情を込めて、フレイは宿敵の名を呟いた。

「テネブラム」随一の魔剣士ルシルクル、幾度と無く剣を交えた宿敵を『勇者』は思い浮かべた。

 そんな折、フレイは二人の騎士の亡骸が目に付いた。


「これは……!」

「なんだ、こりゃあ……一人は鎧ごと綺麗にぶった切られてやがる。まさか、あの顔色の悪いクソガキが戦場ココに居たってのか?」


 ゲオルギウスが言うところの顔色の悪いクソガキとは、件の『魔将軍』ルシルクルを指している。

 魔族特有の青白い肌をそう揶揄しているのだ。


「しかし、それにしては妙ですな。精霊の残滓が霞ほども残っておりませぬ」

「では、『魔法』を用いずに、この兵士を両断したというわけですか。どうすれば、そのようなことが……」


 セルクスの分析にエヴァが違和感を唱えた瞬間に、フレイはとある可能性に気付いた。

 優れた剣士であるフレイは、亡骸に刻まれた切り口からその太刀筋を見取っていた。

 その太刀筋は綺麗過ぎた。

 荒々しき魔剣を振るう宿敵のそれとは全く異なる類のものである。

 それに加え、精霊を用いぬ武術とあれば、一つしか思い当たらない。


「ジゲン。キミなのか……キミが『ルクスグス』の騎士を斬殺したのか……キミは、本当に何者なんだ……」


 悲痛な表情で誰に語るでもなく、『勇者』はぽつりと呟いた。

次は、雷蔵&白羽からの視点となります

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