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投稿作業に終わりを告げるっ!!

みんな名前が似てるせいでややこしい。

うん十年後のお話で、ハルトがおじいちゃんになっててハルトの子供がアマヤで孫がヒョウヤ。

ハルトは息子に名前をつける際偉大すぎる祖父から名前を貰ったようです。ドラゴンボールでも悟空は育ててくれたお祖父ちゃんから名前貰ってるから有りなのかなって

「エン、これはなんの魔法を使うの?」

 小さな少年が、大きなドラゴンによじのぼり尋ねる。

 立派に成長したエンが、尻尾を使って少年を体から降ろした。

「危ないから僕によじ登っちゃダメだってば。ヒョウヤ」

「だって高くて気持ちいいんだもん! ねぇねぇまたオレを乗せて空飛んでよ~!」

「嫌だよ、僕がハルヤに怒られるんだから……で、どれ?」

 エンがドラゴンの姿から魔法使いの青年の姿に変化すると、ヒョウヤは唇を尖らせた。

「けちー……これ」

 初級用の魔法書を差し出すヒョウヤに、エンは顔をしかめる。

「これ、この前も教えたじゃんか……」

「一回教えてもらって覚えられる優秀な頭脳を持ってる人は大人でもそう滅多にお目にかかれないんだよ~♪一を聞いて十を知るなんて、オレにはできな~い♪」

 楽しそうに言い返すヒョウヤ。

「それ、遠い国のことわざでしょ? まったくヒョウヤは語学が得意だねぇ」

 エンはため息をつく。いつもこうやって言いくるめられてしまうのだ。

「あっ! おじいちゃんだ! おじいちゃーん!」

 ぶんぶんとヒョウヤは手を振る。

 その先には、エンも見慣れた老人の姿。

「ハルヤー、君の孫が僕を困らせるんだよ……助けてー」

 以前青年の姿でハルヤに駆け寄った際、気味悪がられてしまったためヒョウヤと同じくらいの小さな少年の姿に化けハルヤに飛びつくエン。

「ちょっと。オレもうトシなんだからそんな飛びつかないでよ……ヒョウヤ、エンを困らせるなって言ってるだろ」

 口ではそう言うが、まだまだハルトは若々しく、息子であるアマヤとは兄弟と間違えられることもある。特に、遠くの街へ薬を作りに行った際等、初めて訪れた場所ではまず確実に間違えられてしまっていた。

 若返りの薬でも飲んでいるのではないか、ともっぱらの噂だ。

「えーだってじいちゃん、オレ空を飛ぶのが好きなんだもん。ことばより好きだよ」

 ヒョウヤはまた唇を尖らせた。これは彼の癖と言ってもいいだろう。

「じゃあ箒で飛べばいいだろ」

「やだ! エンがいいの、エンの背中に乗るのー!」

 だだをこねるヒョウヤに、ハルヤはため息をつく。

 頭に浮かぶのは、かつての自分もこんなふうに祖父を困らせていたな、ということ。

「ハルヤ、昔の事思い出してたでしょ」

「……そうやって人の思考読むのやめろよ」

 妻よりも長年一緒に寄り添って生きてきたエンには、ハルヤの思考なんてお見通しのようだ。

「違うよ、ハルヤは昔のことを思い出すと目が子供みたいになるんだ」

 尻尾を揺らすエン。初めてハルヤと会ったときのことは、今でも鮮明に覚えている。

 あの時から優しかったハルヤは、成長するにつれて強さも備わり、ドバルの街の規模もだんだんと大きくなってきた。

 それでも、エンが一番幸せだったのはあの日あの時、ハルヤが小さな手で自分の爪を掴んで手を引いてくれた、あの瞬間。

「……あ」

 そんな顔になっているだろうか、とハルヤが自分の顔に手を触れさせた時、街の外から聞きなれた咆哮が耳に飛び込んでくる。

「父さんだ」

 エンが嬉しそうに翼を広げた。

「あっ! エン、オレも連れて行ってよ!」

 ヒョウヤはエンに飛び乗ろうとするが、咄嗟に腕を伸ばしたハルヤに捕まり願いはかなわず、ぎゃあぎゃあと暴れだす。

「ハルヤ、ちょっと行ってくるね!」

 五十年経った今でも、エンの父であるセンは月に一度、こうしてエンの元へやってくる。

 そのたびにエンはこうしていそいそとドバル山へ出かけていくのだ。

「行ってらっしゃい!」

 ハルヤの声が耳に届いたエンは、大きく街の上空を一周すると、山の方へ飛んで行った。

「……今日こそ、センを見たかったのに」

 ヒョウヤはむす、としゃがみこむ。

 そんな孫に苦笑いを浮かべると、ハルヤはぽんとヒョウヤの頭に手を置いた。

「一か月に一度しか親に会えないんだ、親子水入らずにさせてあげたいだろ?」

「むー……」

 それでも納得がいかないようで、ヒョウヤのふくれっ面は収まらない。

「……アマヤに言うぞ?」

 自らの祖父の名を子供に付けたハルヤだったが、息子のアマヤは真面目で厳しい頑固者に育ってしまった。

 教育においてもそれは同じで、いくらなんでもそこまで……と、ハルヤがヒョウヤを庇った回数は計り知れない。

 それでも、アマヤはアマヤで優秀な魔法使いである。エンの細胞を分けてもらい、ドラゴンについての研究を飛躍的に進歩させたのも彼の功績だ。

「……ごめんなさい」

 それでもヒョウヤにとっては怖いお父さんとしか思えないのだろう、彼の名を出すと途端におとなしくなる。

「さて、ヒョウヤ。新しい語学書を手に入れたんだ。見に来るか?」

 エンが飛んで行った方向を未練がましく見つめていたヒョウヤは、途端に笑顔になり、

「行くっ!」

 と明るい声をあげた。

 先に歩き出したハルヤの手に自分の手を絡め、ご機嫌な様子のヒョウヤ。

 小さな孫の手を握り、思うことは一つ。この平和を守り続けよう――ハルヤは、そんなことを考えながら、空を見上げた。


ツンデレドラゴンのセンが可愛い。ペットにしたい。

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