ハルヤ「帰宅なう」
ツイッターって12歳以下はなんか規約で両親の許可がないとできないとかなんとか(豆知識)
「うまくいったわね……」
フニカは、ドラゴンたちから話を聞きだし飛び立ったハルヤを見て、緊張の糸が切れたように椅子に腰かけた。
鏡を見ると、ハルヤは楽しそうに飛んでいる。
もう、心配はないだろう……鏡の魔法を消そうとした、その時。
「……あら?」
ハルヤの異変に気が付いた。
下半身がドラゴンのものではなくなり、落下スピードが上がっている。
「お、落ちてるじゃない! このままだと……」
せっかく情報をつかみ、これからだというのにハルヤが死んでしまう。
フニカは慌てて呼び寄せ呪文を唱え、ハルヤの魔法力に自らの魔法力を絡ませようと意識を集中する。
ハルヤの手を取る腕を伸ばすように、魔法力をハルヤに絡ませる。
もう、ハルヤの体でドラゴンの形をしているのは翼だけだ。
早く、早く気付いてとフニカは祈る。
と、その時ハルヤの魔法力がフニカの魔法力に応え、リンクさせてきたのを感じた。
「良かった……!」
目尻に涙が浮かぶ。ハルヤの翼がさらさらと消えていくのが見えた。
今だ、とフニカはハルヤの魔法力を引っ張る。
「お母さん!」
フニカがハルヤのために改良した呼び寄せ呪文は、ただ引っ張るだけでなく、姿をこちらにテレポートさせるものだった。
だから一瞬でハルヤは家に戻れたし、酔うこともない。
「どう? 酔わなかったでしょ?」
フニカは愛する息子の無事を確かめるかのように、ハルヤを抱きしめた。
「良かった、無事で……!」
音声まではわからないが、一番大きなドラゴンが怒った様子でハルヤに近寄った時にはもうだめかと思った。鍵爪を振りかぶりでもしたらすぐにでも引き寄せようと、息を吸い込んだものである。
「お母さん、苦しいよ……ただいま」
正直、ハルヤも怖かったのは事実。母親の腕に抱かれて安心して、腰が抜けてしまった。
「あら? あらあら、ハルヤもやっぱりまだ子供なのね」
よいしょ、とハルヤを抱き上げるフニカ。
「うるさいなぁ、怖かったんだもん……」
唇を尖らせ抗議するハルヤだが、暴れる気配はない。おとなしくフニカに運ばれている。
「はいはい。で、どうする? ハルヤの部屋に行く? 研究室がいいかしら?」
「……部屋」
疲れたのだろう、ハルヤはフニカに体を預け目を閉じた。
「あら、寝ちゃうの?」
「んー、寝ない……けど、ちょっと疲れた」
すぅ、と眠りに落ちるハルヤ。口では寝ないと言っても、まだそこまで眠気に抗える年ではない。フニカはそんな息子を見て微笑みながらハルヤの部屋にあるベッドに彼を横たえた。
「ふぅ、六歳にもなると重たいわねぇ……もう抱っこしてあげられるのも時間の問題かしら」
普段から重い本を大量に運んでいるため筋力には自信のあるフニカだったが、どんどん成長する息子の体には勝てないらしい。
ハルヤの寝顔を見て、フニカは優しく笑う。
「おやすみ、ユキヤが帰ってきたらまた作戦会議しましょうね」
と言うと、おでこにキスをして布団をかけた。
「ん……おかあ、さん」
ハルヤがもぞり、と身じろぎをする。
「なぁに?」
起きていたの、と少々驚きながら返事をするフニカだったが、ハルヤの返答はない。
「なんだ、寝言だったのね」
フニカはハルヤの頭をそっと撫でると、ハルヤの部屋を出て行った。
調べてみたら推奨しないってだけだった。嘘ついてごめんなさい




