こんな新年は嫌じゃない
新年明けましておめでとうございます。
すいません、一日遅れました。
「ご主人さま、新年明けましておめでとうございます。」
「あの貞子さん?」
「何でしょうか?」
「前回までまだ夏の設定だったはずなんだけど…」
「気にしたら負けですよ」
「いやいや、私受験生ですよ!?受験目の前だよ!?受験、落ちますよ?」
「大丈夫です。コネは用意してあります」
「マジすか」
「まぁこのグータラな作者のせいでそれも危ういのですが」
「まさかのメタ発言!?」
「1月1日に投稿するはずだったこの話も作者が神社やお寺に参勤交代しなくちゃならなくなって・・・・・」
「交代なんかしてないし、ただの初詣だと思うよ?」
「あろうことかモンハンで、兎狩りなんかする」
「おい、今年の干支狩ってどうする」
「去年は虎に弾幕勝負を挑んだようで…」
「来年はリオ◯イアにでも狩りに行くのかな」来年は独眼竜か越後の龍を拝みに行く予定です。←作者
「さて与太話もこれくらいに」
「うん、餅が焼けてきた頃だね」
「お待たせしました〜兎鍋ですよ〜」
「おい、美咲さん!?兎、鍋にしてどうするの!?」
「月の兎の話知ってます?」
「急になんですか?知らないですけど…」
「あるところに、何も食べられず苦しんでいるお坊さんがいました。そこへ兎が『我が身を食らいて肉となせ』って目の前で起こしていた焚き火に飛び込んでしまいました。哀れに思ったお坊さんはその亡骸を月へ浮かべたんだとさ」
「で、この兎鍋とどう関係があるのでしょうか?」
「ただ言ってみただけです」
「なんだそりゃ」
さて僕は、今美咲さんの神社で新年のお祝いをしている。
まぁ、炬燵を囲んで仲良くみんなと鍋を突っつきあい年賀状を見せ合いながら楽しいひとときを過ごしているわけで…
「今年の年賀状、皆さんまた随分と張り切ってますね」
「うわ、この年賀状渋っ!」
「どれどれ?」
「わわっ金狸ちゃん近い、近い!!」
「鳥獣戯画絵図かい…またなんとも変なチョイスを…」
「そういう金狸ちゃんの年賀状もなんか墨絵とか描かれてあるけど・・・・・・」
「ああ、これは、茨木童子からのじゃ」
「えっと…?」
「あとは、星熊童子やらの熊やんら兄妹弟からだな」
「彼らとは一体どんな関係で?」
「幼なじみじゃよ」
因みに星熊童子とかって昔話だと酒呑童子の配下だそうで・・・・・・
現代だと幼なじみ設定になるのか…
「ところで貞子さんは誰からもらったの?」
お茶をすすりつつ今度は貞子さんに聞いてみる。
「いや、それほどのものではないんですが…まず埴生神社と古手神社」
「縁結びで有名です…いや聞いたことないっすよ!?」
「あと八意思兼命様や建御名方神様に洩矢神様からも」
「ちょっと待て、あんたは本当に一体何者だ!?」
「貴方のメイドでございますが?」
「・・・・・・うんわかったよ」
なんかこんな扱いをしていていいのだろうかと、逆に怖くなってきたよ。
「ところで美咲さんは?」
「例年どおり年賀状みたいなラブレターです」「大変だねぇ」
今年で何人なんだろうな。憐れにも切られていった男たち。
たしか百の桁はいってたかと
「ところで氷羅ちゃんは?」
「外で犬のようにはしゃぎ回っています」
「やっぱり外、雪が積もっているからか」
「はい、しかもちょっと犬のように四つ足で駆け回っています」
「今すぐに、救急車を呼んできて!!」
頭打ったに違いない
そうでない限りあんなはしゃぎ方するはずがない!!
「まぁほっといても大丈夫じゃないか?」
「なんで!?あの光景は如何にも異様だよ!?」
「だって面白いじゃないか」
と金狸ちゃんはケタケタと笑う
まぁいっか、子供は雪の子大丈夫でしょ
「去年は大変でしたねぇ」
「今年はいいことあるといいけどね」
「では皆さん、一緒に」
「「今年もよろしくお願いいたします」」
はい、去年は虎に弾幕勝負を挑み、今年はモンハンで白兎獣「ウル◯スス」を狩り、年賀状に鳥獣戯画絵図を送り付けた、慚愧です。
一日遅れてしまいましたが、どうにか年明け中には間に合いました。
今年もよろしくお願いいたします。