~こんなお風呂は嫌だ~
残念ながら、お色気シーンはありますよ?
お色気といえるかどうかは分かりませんが
「ご主人様お風呂が入りました」
「おぉそうか、ちょっとまてこの難問解き終わったら入る」
二人が来てはや一週間
今までの生活は人気がなくさみしいものだったが
もうそんなことはない
まぁツッコミを入れるとしたら二人とも人間ではないことだろうか
だけどこう普通に暮らしていては、普通の女の子にしか見えない。
彼女いない歴=生きてきた年の俺にとってはうれしい限りなのだが
え?美咲さん?
あ~どうだろうな、とても近い距離でずっと一緒だったからな
恋愛感情とかそんなのすっとばしている気がする。うん
とある神社にて
「へくちっ」
「ん、どうしたのじゃ?」
「いや、誰かに噂されている気がしたのです」
さて、モノローグにふけってないでさっさと目の前の難問を解こう
「えっと、ここに加法定理の二倍角の公式を持ってきて・・・・・・で、どうなるんだ?」
三角関数難しいっす。
「ご主人様、早く入らないと冷めてしまいますが」
「ちょっとまって、後もうちょっとなの」
「ここにⅹ=√2+3を代入すれば」
「うおおお、できたありがとう」
「いえいえ、これくらい」
「じゃ風呂入ってくるわ」
「いってらっしゃいませ」
改装してからは部屋だけでなく風呂もまた大きくなったんだよな
あれから大家さんに謝りに行ったところ
「なんじゃい、そうだったらこのアパートごとリフォームしてくれたらいいのに」
と、あっさり了承
貞子さんに頼んでアパートをリフォームさせようと思っていたのだが
何かの手違いでこの回り全体を再開発してしまい、今まで行くのに徒歩で一時間はかかっていた駅ができ、ついでにデパートや商店街ができるやらで田舎くさいところから短期間で都市まで発展してしまった。
ドジっ子、世にはかどる。
えっ?短期間でできるわけないって?
いやぁそれには僕もツッコんだよ。
でもさ、朝起きるともうできていたんだぜ。
びっくりだよもう
開発担当者の貞子さん曰く
霊界から建設のプロフェッショナルをお呼びしました。
だとのこと。
改めて貞子さんが何者かが分からなくなってきた。
ともかく、貞子さんのおかげで露天風呂つきのお風呂に入ることにしよう。
着替えを脱ぎドアを開けると
「うおっさぶ!?」
ドアの向こうから冷気が漏れ出してきた。
どうしてこうなった。
と思っていたら
「ん?」
人影が見えた。
推定7才くらいの人影
はて、そんな女の子ここにいたかな
目をこすり凝らすと
そこには幼くなった・・・・・・氷羅ちゃんがいた。
「なにがあった」
「いや~温まると縮んじゃうことすっかり忘れてたわ~」
いやいやいや、おかしいでしょ
「ご主人様、再び沸かすのでしばしお待ちください」
「へ~い」
結局、氷羅ちゃんのせいで風呂は完全凍結
しばらくの間入浴をお預けにされている状態である。
いまは凍った風呂の解凍作業を行っているところだ。
でその間、僕は氷羅ちゃんにお説教中である
「なんで凍らした」
「ごめんなさい、私雪女だってことすっかり忘れてて」
「自分のことを忘れるな」
どんだけアホなんだよ。
まぁ仕方ないか
ここのとこしばらくは、ほぼ人間の子供と変わらない生活を送っていたわけだし
朝起きて、朝食を食ってテレビ見て、ゴロゴロして受験のため家にしまっておいたゲームを引っ張り出して四六時中ずっとゲーム
とあるシューティングゲームの鬼畜難易度をクリアし歓喜する。
その瞬間を僕も目撃していて驚きを隠せなかったのを覚えている。
いかん、これはよくない人間の生活だ。
「で、なぜ凍らした」
「私、雪女じゃん?」
「さっきまで忘れてましたけどね」
「もちろん周りを凍らすことができるわけで」
「勝手に凍ったと」
「足を湯につけたら凍りました」
「氷羅ちゃん、体温何度よ」
「最近冷え症でね、だいたい0度以下くらい?」
「冷え性ってレベルじゃねーぞ!?」
なんだよ0度以下って、怖っ
「まあ、平均は20度くらいだから日常生活に支障はないよ」
「お前って言うやつは・・・・・・」
あーもう突っ込むの疲れた。
「ご主人様お風呂が沸きました」
「おおそうか」
やっと入れるよ。さっさと今日の疲れを洗い流すとしよう。
僕は着替えてから風呂場に入る。
体を洗い湯船に足をつける。
が、
「ぬるい、つか冷たい」
浴槽にためてあったお湯が冷たい。
一応貞子さんに聞いてみるか
「貞子さーん?」
「はいなんでしょう、ご主人様?」
呼ぶや否やすぐさま駆けつけてくれた。
というか、早っ!
「冷たくて入れないんだけど」
「あっ、すいません!!つい先ほど私が入った時の温度ままにしていました。本当にすいません」
ぺこぺこと必死に謝る貞子さん。
なんだか即クビにされそうになっているサラリーマンみたいだ。
「そこまで謝らなくてもいいよ。失敗は誰にもあるからさ」
「はい、ありがとうございます」
貞子さんが顔を上げると目がうっすらと潤んでいた。
だからこんなことで叱ったりはしないっちゅうの
「でも、こんな冷たいのよく入れるよなぁ」
「それは、私が霊体だからですよ」
「なるほどねぇ」
そういえば貞子さんも幽霊の類の人でした。
人以上にご奉仕してくれるのですっかり忘れていた。
「それでは、すぐさま沸かしますのでしばしお待ちください」
そういうと貞子さんは向こうへ走って行ってしまった。
「さてとこのままだと寒いしシャワーで温まっていますか」
後で気がついたのだがさっきまで半裸で貞子さんと会話してたんだよな。
恥ずかしー
「おっ、温まってきたか?」
湯船から湯気が出てきたのを見計らって、湯船につかる。
「ふいー、いい湯だ」
この風呂温泉をひいてきているらしく効能は
腰痛、肩コリ、冷え性、リウマチ、切りキズ、バカ、栄養失調、ロリコン、不死属性、萌え属性
万能である。
「ああー気持ちいい・・・ってあれちょっと熱くないか?」
気のせいだろうかだんだん熱くなってきたような・・・
とそこへ熱湯が僕に向かって噴出し
「ほわちゃ!!」
跳びあがることになった。
「すいません!!ご主人様っ―!!」
その後すぐさま、風呂場に貞子さんの悲鳴が響き渡った。
「ああいい湯だった」
「すいません、ご主人様」
「いいって気にスンナ」
「ありがとうございます」
風呂から出た後は、みんなそろって夕飯
ちゃぶ台を囲んで仲良く食べ合う。
「ところで、他の雪女の入浴事情ってどうなってんの?」
本日のお題はこれだろう
「例えばね、昔ねとある雪女が人間の民家に泊まったわけよ」
「ふむふむ」
話の流れでつい相槌を打ってしまったがなんで昔話になってんの?
「でね、そこの主人に無理やり風呂を進められてね」
「混浴ですか?」
「そこ、話を事故らせない!」
あぶねぇだろ、なに、正面衝突級のこと言っちゃってんの貞子さん!?
「で、彼女は引っ込み思案な性格の為に断れなくてしぶしぶ入って行ったわけよ」
「それで?」
「彼女が、あまりの長風呂なので主人が入ってみると」
「湯船には小さい氷柱が浮いていましたとさ」
「貞子さん、数少ない氷羅ちゃんの話のオチを奪わないであげて!!」
「貞子さん、それがそうでもないのよね」
「といいますと?」
「そこには、熱さで体が幼女になった雪女がいましたとさ」
「なんだそりゃ」
「なんという魔法少女」
「ツッコミが微妙にずれている気もするが、じゃあ氷羅ちゃんも幼女になるのか?」
「もう幼女状態ですが」
「幼女っていうな~」
氷羅ちゃんが立ち上がり、ポカポカと貞子さんを叩く。
あははは、と家中に笑い声が響き渡った。
再び神社にて
「湯加減はどうじゃー」
「いい湯加減よー」
一方、美咲たちは入浴中である。
「いやぁ、星空がきれいねぇ」
「わきちは煤だらけでそれどころじゃないんじゃが」
「ある程度火を焚いたら一緒に入っていいわよー」
「なんでまた今日に限って風呂が壊れるのじゃ・・・・・・」
「あら別にいいじゃない、ドラム缶風呂だなんて、なかなか経験することができないわよ?」
「火を焚いているわきちにとっては二度とごめんじゃ」
「だからある程度火を焚いたら入っていいわよってい言ってるじゃない」
「お主だけでスペースが埋まっておるのじゃ!!」
「あらら、そうでした」
「絶対、わきちのことおちょくっておるじゃろう!?」
そうぶつくさ言いながら金狸は薪をいれて火を強める。
いつになったら入れるのやら。
火を焚き始めてから三時間が経過したときのことであった。
大変長らくお待たせしました。
第3話です。(プロローグすっとばして)
ごめんなさいね、ネタがなくなってきたんだ。
これだって、化学の授業で先生が水素を爆発させたときに思いついたんだから。
人物紹介とか出したほうがいいかな?