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天才との出会い

秀才 雨宮悠斗は語る


「ん?そこは天才じゃないのかって?」

……俺だって、小学校まではそう思っていた。

テストも満点

通知表もオールA

運動神経もよく足が速くてモテたのはいい思い出だ

だが上には上がいる

挫折を味わったのは中学の春のことだ、あまりに早い

俺は小学校を卒業してみんなと同じ地元の中学に行くのではなく

家の負担を減らすため受験をして特待生として

日本屈指の名門一貫校の成城学院に編入した。


小学校卒業して若い頃の俺は内心は浮かれていた

(ここでも俺、無双なんじゃね?)と。


――そして迎えた最初の中間テスト。


順位150人中85位

下から数えたほうが速いなんて生まれて初めてとった

掲示板の前で固まっていると、背後から声がする。


「貧乏人はさっさと辞めてしまったらどうですか?」


振り向いた先にいたのが――

完璧な天才、九条光莉


運動・勉強・芸術・音楽いろんな分野を完璧にこなし

しかも

母親が外国人で光莉の外見は血をよく受け継いでいて

金髪でサラサラの髪や目鼻立ちが整った顔など

見た目もかわいいといった

非の打ち所がない天才だ


「あなた、ぷぷぷ……バカで才能もないんだし!」


初対面の俺に向かってこれだ


当然、俺はなんだこのクソガキ?と思って無視した


――が。


翌日からなぜか、毎日絡んでくるようになった天才(バカ)


俺のことをバカにしてくるくせに、妙に構ってくる。


そこで俺は聞いた。


「どうすれば構ってこなくなる?」


光莉は少し考えて


「テストで一回でも私に勝てたら。構わないし、言うことを一つ聞いてあげる」


「……負けたら?」


「次のテストまで、私のお世話係ね」


つまり下僕。


内容の釣り合いがおかしくないかと抗議すると、彼女は涼しい顔で言った。


「あなたと私の時間の価値が同じなわけないでしょ?」


――性格が終わっている。


それから3年。

俺は未だに光莉に勝てておらず


現在 高1の初中間テスト

順位150人中2位

あれから努力し続けた結果学年2位に至る

そして今回も1位は――


「残念でした~また私の一位~。悠斗、バカだね~?」


掲示板の前で高らかに笑う金髪ツインテール

会った最初より髪も長くなっていて成長していて少し大人びて見える


くそ、あと数点。

また負けた,,,


「……お前、本気で性格悪いよな」


「負け犬の遠吠えかしら?」


そう言いながらも、光莉はちらりと順位表を見る。

その視線は、一位ではなく――俺の名前に向いていた。


「でも惜しかったわね。まさか二位をキープしてくるなんて」


「誰のせいでここまでやる羽目になってると思ってんだ」


まぁ~また無駄になっちゃったけど~」


(ウザ過ぎる ウザイを顕現させたみたいな存在だ)


今日からまた次のテストまで下僕生活だ

荷物持ち、ノート整理、購買ダッシュ、放課後の付き添い。


「ほら、今日からまた私のお世話係ね?」


「……はいはい」


差し出された教科書をを見て、俺はため息をつく。

教科書を持ち満足そうに歩き出す光莉についていく


「ねぇ悠斗」


「なんだよ」


「次も、本気で負かしに来なさいよ?結局私が勝つけどね~」


振り向きながら笑いながらそう言って光莉をみながら

思うことが二つある

一つはウザイということで


そして二つ目は――――――だ




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