ep.43 最悪なファーストコンタクト3
日が暮れた。
永平寺武道場での稽古が終わり、一文字は佐那が着替えて出てくるのを待っていた。
今日の己の不甲斐なさをどうしても謝っておきたかったのだ。
佐那が出てきた、いつもと変わらない様子で。
「お疲れ様やね、待ってくれてたん」
微笑を浮かべる佐那は、紛れも無くいつもの佐那だ。
「ちょっとええ?」と問うと佐那は二つ返事で境内の端までついて来てくれた。
「で、なんなん?」
「すまん。俺が不甲斐ないから、佐那が今日、ひどい目にあった、」
一文字が頭を下げると佐那はあたふたとした様子で言った。
「なに言うてるん、そんなことないで」
「あの時、佐那が俺のために戦ってくれてたのに、当の俺は白山と関わりたくない一心で、傍観してもうてた」
「なに言うてるん、私が髪掴まれた時、一文字君が白山君に一喝してくれたから、一緒に戦ってくれたから私は反撃できてんで。正直、感謝してるんよ」
佐那の優しさにどこか救われた?
いや、こんな時でさえ、佐那に庇われている己の弱さに心が締め付けられる思いがした。
そして、誓った。
佐那を護れるくらいに強くなろうと、
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