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雑文エッセイ「今年の連休は最悪だった・・。ほぼ『オール・イン・ザ・ベッド』である」

今回の黄金週間の後半はコロナ患者の自宅引きこもり生活を疑似体験してしまった・・。いや、あくまで『擬似』ね。状況が似ていそうで尚且つこっちの方が知名度がありそうだからコロナの名前を出しただけ。

いや~、世界中が恐怖したあの頃の感情ってなんだったんだろう。集団免疫による押さえ込みも確かに方法のひとつだけど、それを『未知』のウイルスで試そうとするのはどうかと思うぞ。


後は最新の医療技術を過信していたね。確かに麻酔は『痛み』を『遮断』してくれるけど、その原因を取り除いてくれる訳ではない。なので薬りの効果が切れるとやっぱり痛いのよ・・。

で施術であるっ!とは言ってもメスを使って切った貼った何かはしないっ!


そうっ!現代の腎臓結石摘出手術とは痛みの原因である『結石』を衝撃波で破壊するという、まるで『ミクロの決死隊』みたいなSFちっくな事をして、悪の『結石』を無害な『砂粒』にしてしまうのだぁっ!


そんなファンタステックな魔法装置の名前が『体外衝撃波砕石術』ESWLである。

因みにこれは手術と銘打つだけあって保険が3割負担でも一回施術してもらうと7万円前後にもなるというハイスペックな方法だ。


まっ、痛みが無い時だったら大抵の人が今回はいいか、と躊躇し問題を先送りにしてしまう値段ではあるが、絶賛もんどり打っている人は万札を握り締めて「あいつより早く施術してくれるのならば倍出すっ!」と言ってしまうほど、巨大な痛みを伴うのが『尿路結石』のすごいところである。


まっ、手術後に痛みが治まったらそんな事言ったっけ?ととぼけるのは人間の悲しいサガではあるが・・。

因みに結石とは腎臓でシュウ酸カルシウムが結晶化してしまい、そのまま徐々に大型化したものの総称です。


そう、このシュウ酸カルシウムが結晶化したものが俗に言う『石』だ。これは人間が自らの『意志』で作り出すからではなく、更に『医師』に治療してもらうからそう呼ばれている訳でもない。単に見た目が普通に『イシコロ』みたいだから『石』と呼ばれているだけである。


くそ~、どうせならば『金』とかを生成して欲しかったぜっ!そした手術代はタダだし、大きさによってはお小遣いが貰えちゃうのにっ!

いや、金だと多分『体外衝撃波砕石術』が通用しないので大掛かりになっちゃうから駄目か。


で、この石だが腎臓内に留まっている分には然して傷みも感じず影響は無いんですが、何かの拍子に腎臓に繋がっている尿道に流れ落ちると悲劇が始まる。


そう、尿管って結構細いので異物の進入に対して無防備なんだよね。もう、『液体専用っ!駄目、固形物っ!』って看板が入り口に立ってるくらいです。

とはいえ、長辺が5ミリくらいのものまでならば、ジャンプ アンド ジャーンプっ!で強制的に膀胱まで移動させられる。・・場合もある。うんっ、絶対ではない。


まっ、5ミリはあくまで目安だ。もうちょっと太くても押しきれる人もいるだろうし、中には3ミリでも詰まってしまう尿管の細い人もいるはずだ。

なので『体外衝撃波砕石術』では余裕を見て3ミリ以下になるまでひたすらシュウ酸カルシウム結晶に衝撃破を当ててゆく。


そして雨の一念岩をも通すの例えのとおり、驕れる者も久しからず。強固な石もやがてはその姿を砂粒へと変えてゆくのだ。まっ、1秒に1、2回、それを1時間くらいかけてねっ!

因みにこの施術を受ける前に痛み止めを処方される。この場合は即効性が必要なのでお尻から注入する。所謂座薬というやつだ。


これがルーキーには結構難しい。なんせお尻って通常出すところであって、入れるところじゃないからさ。

なのでルーキーは恥ずかしがらずに看護師さんに入れて貰いなさい。入れた振りして後で激痛に見舞われるのは君なんだから。


まっ、私はもう回数だけならばプロ級だから「ふっ、お譲さん。お気遣い無く。何度も自分でやっていますので大丈夫です。」と髪をかき上げ口元から白い歯をきらりとさせて紳士的に断ったけどね。

でもまぁ、確実を期すならば入れてもらった方が楽です。うんっ、自分で入れようとすると指が後門まで微妙に届かないんだもの・・。ざ、座高の関係故か?それとも背骨が曲がらない?


なのでその場合は背中を丸めて距離を短縮させるんだけど、今回私は便所への移動を面倒くさがってカーテンを引いただけの場所でパンツを下ろして立ったまま座薬を入れようとし、あれこれ体を捻っていたら軽く脇腹をつってしまった。えてててて。ぐおーっ、て、天罰か?


で、さすがは座薬である。数分も立つとそれまで微妙にしくしくと痛かった鈍痛を感じなくなった。

はい、もう一度言っておくけど、これは痛みが消えた訳ではなく、痛みの伝達ルートを遮断したが故に情報が脳まで上がらなくなっただけだ。そこのところを勘違いしてはいけない。

うんっ、痛み止めって病気を治す治療薬ではないのよ。症状を緩和させるお薬です。なので痛み止めだけでは病気は治りません。


で、準備万端、いざ出陣とあいなったのだけど、なんと1週間前にX線で撮影した場所に石が見当たらなかったらしい。

成る程、これぞ人体版『デスバレーの動く石』か。


で、確実を期すならば再度X線で下腹部を撮影し直すべきなんだろうけど、多分私の予想ではこの日はX線技師がいなかったと推測する。だって世は大型連休の真っ最中だしねっ!


なので撮影範囲の狭い、尚且つ深いところはあまり良く映らない超音波で色々探してやっとそれらしいものを見つけたらしい。

うんっ、腎臓内で見つけたからそうそうは動かないと踏んだらしいが今回はそれが裏目に出たようである。まっ、そうゆうこともあるよねっ!


まっ、この時は座薬で痛みも感じなくなっていたので割と呑気に構えていて、「あーっ、多分これだと思う。なので試してみますね。」と言われても、おっけぇっ!くらいの軽さで了承し、術後、「何とか割れたみたい、後は1週間後にまたX線を撮って確認し、大き過ぎて尿管を落ちきらなかったやつを再度細かくして終わりにしましょう。」となった。

はい、さすがはドイツ製っ!しかも最新型っ!仕事が早いっ!



因みに今は、こんな事もだらだらと書けるほどに体調が安定したが、術後3日は地獄だった。

特に昼間に挿入した座薬の効果が切れだした当日の夜は最悪で、昼間に座薬を使用したので出来れば連続使用は避けたかったのだが、そんな事を言ってられないくらい苦しかった。

うんっ、痛みには勝てなかったよ・・。でもおかげで朝までぐっすり眠れたけどねっ!


でもさすがに2日連続は躊躇われる。これは薬物による弊害云々の前に頼り過ぎてしまう事に対する危惧だ。

人間って自分には甘いからね。少しくらいなら・・が続いて、最悪痛み出すのが嫌だからと予防的に服用してしまうようになり結果として依存化してしまう。


でもこれも治療を続ければ何れ直るのが判っている病気とかならば我慢も出来るけど、そうでなければ極力痛みを感じなくする方向の対処ってのもありなんだろうねぇ。

まっ、当事者以外の人たちはあれこれ言ってくるだろうけど。


で、そんな地獄の3日間。我が家のマミーも寝てばかりいる息子が気になるのか、夜中に何度も確認に来た。

いや、マミーよ。すまんがちょっと放っておいて下さい。実は愛想笑いをするのもつらかったです。


更にそんなマミーをベッドに戻すのに立ち会うのも気力的に大変で、単に後から支えて歩いていただけなのに汗が噴出しました。ははは、さすがは病人、体力がねぇ~。

なので残りの2日間はマミーのベッドの横で寝ていました。


ところが今度はマミーがご飯を食べなくなった。いや、私に自炊する気力が無かったので2日分のおにぎりをコンビにで買ってきて好きなのを食べてねと言ってテーブルの上に置いといたのだが、我が家のお姫様たるマミーはご自身でおにぎりのフィルムを破って食べるなどプライドが許さないらしい。

ご飯はほかほかのを直ぐに食べられる状態で下僕が用意するもの。それが今のマミーの概念らしい。


そう、なんとマミーの中では人間の三大欲求のひとつである『食欲』が『自分ルール』に負けているのだ。

いやはや、あなたは生き仏かっ!私が寝てられなくなるから止めて下さいっ!

まぁ、そうゆう私自身も既に絶食5日目である。これは別に自分の意思ではなく単に食欲が無いだけ。

でも何も取らないと衰弱してゆくだけなので糖分を含んだジュースで誤魔化している。今のお気に入りはミツヤサイダーだ。コーラだと後味が喉に絡みつくようになり、自然とこれを選ぶようになった。


まっ、これに関してはポカリとかでもいいんだろうけどね。でも炭酸だと、腸内で膨らむのか結構オナラがだせるのよ。

まぁ、ビロウな話で恐縮だが、今は胃と腸の中に発酵するものがないので多分オナラといっても無臭だ。

ただオナラが出るという事は腸がちゃんと機能している証拠でもあるので、今の私にはオナラは健康へのカウントダウンみたいなものだ。

ぷぷぷ~とするとお腹の張りもなくなって楽にもなるしねっ!


まっ、何にしても明日に再度検査を受けて石が消滅していればよし。残っていたら最後の駄目出しで再度ドイツ製に働いてもらい終わりにする。

その為には少し体を動かすようにして自然と石が排出されるように促さねばならない。


しかし今回はしんどかった・・。走馬灯はみなかったけど、夢の中で書いていたストーリーに保存ボタンを見つけられなかったのには愕然としたね。

とゆうか、どうせ夢ならばもっと有意義な夢を見ろよ・・。なんで夢の中まで物語を書いているんじゃいっ!


いや、宝くじで7億円が当たった設定の夢を見てもその後のストーリーが思いつかないから駄目か・・。

まっ、無病息災、健康第一、お金は第二。今年の夏は太平洋に沈む夕日に願掛けするぜっ!いや、本州じゃ太平洋には日は沈まないか・・。でも朝日を見に行くのはしんどいなぁ。

なんで昔はできたんだろう?


-お後がよろしいようで。-

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― 新着の感想 ―
あの、酒祭りの聖女の物語が大好きで。゜(゜´ω`゜)゜。もう一度読んできて泣いていたら!! 先生がそれどころじゃなかった!!!。゜(゜´ω`゜)゜。笑 あ、ごめん、笑っちゃった(笑 結石って通風と…
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