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第20話 今の国王やばすぎる。

「二人とも昼休みに学院長室まで来てもらってもいいかな?」


朝、学院に登校してきた私たちにエンディは第一声で招集をかけてきた。


「もしかしなくても国王関係?」


「そうだけど・・・。もしかしなくてもってなんかあったの?」


「昨晩王都の広場でエルルア様について聞き込みしておられる方たちがおりました。上の者については特に何も言っておりませんでしたが、おそらく国王の手の者だったのでしょう。」


「なるほどねぇ・・・。まぁ大体予想通りだと思うよ。とりあえず昼休みに待ってるから、よろしくね。」


そう言ってエンディは私たちの前から離れていった。

その後、私は憂鬱な気持ちで午前中の授業を受けた。


そして、昼休み私たちは学院長室に来ていた。

ドアをノックすると、中から入室を促された。


「呼ばれた通り来たよ、エンディ。」


「ありがとね、二人とも。今、お茶を淹れるよ。」


「お茶はいいよ別に。それよりも早く本題をお願いしてもいい?」


私達を応接スペースに座らせて、エンディは奥の給湯室に向かおうとしたけど、私はそれを制止した。


「それもそうか。ちょっとだけ待ってね。」


そう言ってエンディは執務机の引き出しを漁って1枚の封筒を取り出した。


「それが件の?」


「そう、王宮への招待状、という名の参上命令。」


封筒を受け取った私は早速中を開いて見てみた。


「これ、日付が今日の夜になってるんだけど誤字とかだよね?」


「残念ながらガチだよ。昨日の夜中に使いの人が届けてくれたんだけど、わざわざ口頭でも日付を伝えてきたからね。」


「ガチじゃん・・・。いくら何でも昨日の今日は早すぎない?」


「まぁ普通なら学院経由で招待状送るにしても1週間は見積もるよね。」


「というかそもそもああいうのって個人に直接送るものでしょ・・・。こっちの事情だから誰かを経由するのは申し訳ないって、昔アストライオが言ってた気がする。」


「まぁそもそもそういう機会が少ないから何とも言えないけど、1日で本人に連絡が取れないからって早々に学院経由で送りつけたのは歴代でも今回が初めてだね。」


元々やばい相手だと思ってはいたけど想像以上なのかもしれない。


「一応聞くけど断ったら当然ダメだよね?」


「ダメだね。直接渡された物だったらどうでもいいけど、学院経由で渡されてるから行かなかったら学院が巻き込まれる。」


「だよねぇ・・・。」


「ちなみに、仮に直接渡されたとしても、それで行かなかったら学院経由で再度送られてくるだけだから、噂になった時点で結局詰みだったりする。」


どうあがいても避けられない対談に私は思わず頭を抱えてしまった。

すると、少し前から招待状をじっと読み込んでいたルゥが口を開いた。


「こちらの招待状、同伴者について何も記載がありませんけど、私はお供してもよろしいのでしょうか?」


「僕も一緒に行く予定だしいいと思うよ?ルゥはエルルの従者なんだし。」


「あ、学院では主従関係隠してるからダメだと思う。」


「そういえばそうでしたね。忘れておりました。」


「わざわざさん付けにしてたのに何で忘れてんのさ・・・。」


「クレアさん以外とお話しする機会がございませんので、つい。」


私がため息をつくと、不意に扉がノックされた。

エンディが返事をするとアカディア先生が女性を引き連れて入ってきた。


「失礼します、学院長。王宮より使いの方がいらっしゃいました。」


そう言ってアカディア先生が後ろにいた女性を通すと、なんとその女性は昨日私たちに声をかけてきた女性だった。


「事前の連絡もなしに申し訳ございません、賢者様。そちらの方々は・・・昨夜はお世話になりました。」


エンディに頭を下げた使いの人がこちらを見た途端、驚いたような表情をしたけどすぐにこちらにも頭を下げてきた。


「こちらこそ、王宮の人だったんだね。びっくりしたよ。」


既に察しはしていたけど、相手は一応隠していたので驚いたふりをした。


「そちらこそ、まさかお二人とも学院の生徒の方だとは思いませんでした。てっきり姉妹か、はたまた親子なのかと・・・。」


「えっと、早めに本題に入ってもらってもいいかな?」


エンディが軽く咳払いをしてから使いの人を窘めた。


「申し訳ございません。実は夜にご招待させていただく旨をお伝えしたのですが、パレスティア国王陛下が放課後になり次第、すぐ来て欲しいとおっしゃられまして・・・。」


使いの人の発言に、エンディは露骨にため息をつき、ルゥと私は完全に呆れ果ててしまった。

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