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仕組まれた罠

尾高が実家に戻ると父がどこかに電話していた。

「ああ〜最初の計画通りだ。」

電話を置いた父に声を掛ける。

「Y組の山辺さん?

じゃあ、もう地上げ済んだんだね?」

「ああ、中国から大量に客来るからな。

大坂はホテル少なすぎるからな〜やっとだ!」

「上司が、建設は北部建設でってさ。」

渡されたチケットを父に渡す。

「ふっ、志が低いな。横にブランドのアウトレットモールの併設が条件かな?また言っといてくれ。」

「ウン、分かったよ。」

街創りは綺麗事じゃあ〜無いんだよ!

尾高はうそぶいた。



串カツを先に食べた後、4人であーだこーだ話し合いやっと形になってきた。

「つまり尾高と西成の地元ヤクザは元々グルだった。

そこに東京のヤクザがフラフラと1人で逃げてきたのを捕まえて〜

投資して毒饅頭会社を経営させた。

で肝心の青酸カリだけ尾高が地元ヤクザから調達して

饅頭に仕込むように裏で操っていた。」

莉夏がここまでまとめた。

「で当初の目的の土地買収が完了したから、男に全ての罪をカブって貰って地元ヤクザに殺させる。って

筋書き?」

春が付け足す。

それにアキラがうなづいている。

串カツ屋のTVが事件のニュースを流し、男が川崎のI組のヤクザでソープの上納金回収係だったのに

持ち逃げして西成に逃げ込んでいた事が説明された。

「あ〜これで毒饅頭会社の軍資金の説明もついちゃったよ。」有間が残念そうに言う。

「ちゃんと新参モンは挨拶せんと、こんな目にあうんじゃ!」

酔った昼から飲んでるじーさん達もしたり顔で語ってる。


「このままじゃ幽霊達も浮かばれないし消える事できないよ。」

アキラがミックスジュースをストローで吸うがドロドロで苦戦しながらため息をつく。

「今はドコにいるの?もう秋津島じゃないし〜

西成でも感じない?」春が聞く。

心霊の世界は良く分からない。

「僕も目が覚めてからうまく飛べないんだ。

幽霊の声もだんだん聞こえなくなってるんだ。」

目を閉じて集中する。

「ダメだ!乗り物に乗って動いてる?

うまく捕まえられない。」

アキラが首を振った。


見事にかわされた形だ。

毒饅頭から尾高を追えなくなってしまった。

ボヤで指紋も何もかも消えてしまったろう。

他の従業員や配る年寄りも殺された流れ者ヤクザが

トップだと思っている。

警察に動いて貰うのは、ほぼ不可能になってしまった。


「今、大坂にも奈良にも感じられないって事は、

奈良から大坂に移動中か?

大坂から奈良に移動中かと言うことかな?」

有間が急に真顔になった。

いつもヘラヘラしてる人間が真面目な顔すると

なんか怖い。

「今、あらゆる証拠を消してる気がするんだ。

だからアキラ君を狙ってるはずなんだ。

後気掛かりはアキラ君だけだろ?」

有間が身体を屈めて丸まるように真剣な顔をしている。

「移動中は、奈良から大坂だ!

もう用事が済んだんだ!

でもアキラくんはココに居る。

つまりアキラ君を殺せる準備をもう奈良に仕掛けたんだ!」

全員ハッとした!

家族には尾高の危険性を誰も伝えてない!

「お母さん!」アキラ、莉夏、有間が一斉に席を立った。



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