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対決

「本当に信じられません!子供に手を出すなんて!」

307号室の畑中さんがスゴい怒っている。

莉夏の家にアキラ(クソガキ)と来てくれたのだが、幽霊問題どころでは

無いみたいだ。

「今日は小学校へ行かれてたんですよね?

何かあったんですか?」麦茶を出しながら莉夏が聞く。

「学校は良かったんです〜ニュータウン内の新しい綺麗な学校だし〜

アキラだけじゃなく転校生多いらしくて新学期も

一緒に入る子沢山いるみたいで♪」

「それは良かったです。」

「良くないんです!」畑中さんがキリッと背筋を正してハンカチを握りしめる。

「帰りに現地の住宅販売所行ったんですよ!

もし、素敵なお家あったら買いたいなと思って〜

初めは普通に説明受けてたんですが、アキラが

そのお兄さんの耳元に何か囁いたら!

急にこの子を突き飛ばして!」畑中さんが、アキラを

ギュッと抱きしめた。

「退院したばかりの子に!許せません!」

畑中さんは熱いが、当のアキラはクールな顔をしている。

「もしかして…『尾高』さんじゃないですか?」

春が察して聞く。

「主任さんでしたよ。確かそんな名前だったと…」

春と莉夏と有間は同時に目を合わせうなづいた。

「あっ、でも好都合かも?

畑中さん、ちょっと電話するんで一緒に出ていただけます?」

莉夏が畑中さんを連れて玄関の電話の方へ行った。


その隙に春がアキラに聞く。

「何を言ったの?尾高さんに?」

「う〜ん、周りの奴らが言ってる事を聞いただけだよ。小さいお姉ちゃん♪」

一言多い…春は顔面ヒクヒクさせながら耐えた。

「だから、周りの人は何を言ってるのかな?アキラくん?」

「人じゃないよ〜幽霊だよ〜お姉ちゃん、バカだなあ〜」

腕を頭の後に組んで小馬鹿にした笑みを浮かべる。

「で幽霊達は、何を訴えてるの?」有間が小声で聞く。

玄関の畑中さんを気にしているのだろう。

アキラが一瞬悩んでから、

「お姉ちゃんやお兄ちゃん達に危険が及ぶから…

知らない方が良いと思うよ。」

やけに大人びた表情で黙った。

春がアキラの肩に手を置いた。

「あなただって危ないじゃない?

人前だから突き飛ばすだけで済んだけど。

人が居なかったら…どうなるの?」

しゃがんで目線をアキラの高さに合わす。

「分かったよ。話すよ。でも、お母さんは巻き込みたくないんだ。」

尾高は、かなりヤバいことしてるみたいだ。

そりゃ〜あの死霊の数だ。

「お母さんには先に帰ってもらおう。俺から話すよ。」

有間がお兄さんヅラしてる!

お母さんを大事に思う気持ちには共感があるんだろう。


莉夏がニコニコしながら戻って来た。

「大阪支店にいる副社長に直にチクッたら、すぐ外すって。

尾高さん、大阪戻り〜

ここのマンションも会社経由で契約してるからすぐ解約させるって」

そこまで!

莉夏は、本当にイヤだったみたいだ。

「あんな危ない人が同じマンション住んでるなんて

知らなかったです〜ムリ〜こわい!」

畑中さんも驚き、またアキラを抱きしめた。


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