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ツバサシリーズ シナリオログ  作者: 仲仁へび
ツバサ・ライジング
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02 ツバサ・ライジング



5、動き出す運命

 結締姫乃を主人公とした物語が始まった。

 転移魔法にて、魔法が存在する異界に降り立った勇気啓区は、しかし主人公達に関わることなどできないだろう。彼は人のいない街道で、ただ無目的にそこに在るのみだった。

 しかし、嵐の夜に彼の本音がこの世に顕現して呟いた。「死にたくない」と。


6、雨の日の邂逅

 誰とも関わるはずのなかった勇気啓区は、なんの偶然か主人公である結締姫と邂逅を果たした。

 勇気啓区達がいる場所は、生物を狂わせる闇の魔力が増幅してしまう終止刻しゅうしこくという期間に悩まされている、病める異世界マジック・ワールド。

 しのびよる終末の気配に揺れる異界の地、混迷に包まれた町の中で、誰にも見つけられるはずのなかった少年は主人公と出会った。


7、合流

 主人公である姫乃と、その仲間達である未利みり奈亜なあとも合流を果たす啓区。

 クラスメイトの無事が判明し、姫乃達は話がはずんだ。

 しかし、物語は登場人物達に、必要以上の余暇を与えなかった。


8、ボルトオリビア

 町の中の桜の木が枯れるという事件が発生。姫乃達はその調査に関わることになった。現場に残された手がかりからヒントを得て、犯人を見つけ出す事に成功するのだが、相手の抵抗にあってしまう。覚えたての魔法で戦う姫乃達の分は悪く、苦戦するばかりだった。そこに、駄目押しのように暴走したボルトオリビア(雷の魔法を操る魔獣)がやってきた。しかし勇気啓区は、傍観者という立場に抗い、姫乃達に加勢。雷の魔法によって、その場を収めた。


9、調査協力

 終止刻の影響から人々の生活を守るためという理由で、調合士セルスティーから調査に協力してほしいと依頼される。姫乃達はこれに承諾し、啓区や未利、奈亜も戦力としてついていく事になった。


10、小さな旅路

 魔力量の変動を調べているというセルスティーに従って、姫乃達は各地に計測器を設置するため、旅をすることになった。旅の道先には見慣れぬさまざな景色があり、姫乃達はそれら一つ一つに大げさに心を動かしていたが、勇気啓区は彼女達ほど感情を動かすはなかった。


11、勇水の塔

 姫乃達は、旅の目的地である一つ、湧水の塔にたどりついた。さっそくとばかりに計測器を設置して調査を始めるが、終止刻の影響で理性を失った動物(憑魔)の軍勢に襲われ、ピンチに陥ってしまう。絶対絶命の状況の中で勇気啓区は、登場人物でもない自分が囮となって、姫乃達を逃がそうと画策した。だがセルスティーによって先をこされてしまい、彼等は遺跡の装置にて、遠くの地へと強制転移してしまった。



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