01 ツバサ・エンド
1、異世界召喚
小学生の少女、結締姫乃はある日突然異世界に召喚された。
そこは羽の生えたネコが存在していたり、魔法が使える世界だった。
2、マグナとイール
身寄りもなく、頼る宛てのない姫乃を助けたのは兵士である二人の男女だった
マグナという男性と、イールという女性。
人の良い彼らは異邦人である姫乃の事情を知って手を差し伸べた。
3、終わりゆく世界
姫乃が召喚された世界マジック・ワールドは、百年単位で魔力バランスが崩れる世界だった。闇の魔力が増加しすぎて、人々が生活できなくなる世界となるらしい。その時期の事を終止刻という。増加した闇の魔力に影響されて、狂暴化する動物達を見た姫乃は、異世界の厳しさを知った。
4、浄化能力者
町の広場に檻に入れられた獣がいた。その獣は、闇の魔力の影響で理性を失っているようだった。傍にやってきた血を分けた子供の存在にも気が付かない。そんな彼ら親子を哀れと思った姫乃は、気が付けば魔法を使っていた。狂暴化していた動物は、闇の魔力から解放され理性を取り戻した。その力は浄化能力と呼ばれる力で、浄化能力を扱う者は浄化能力者と呼ばれる。終止刻の時期がやってくると、マジック・ワールドでは必ず浄化能力者が現れるらしい。