第五十六話:再び
「よし!みんな集まったな」
学年全員がロビーのようなところに集められると、学年主任がそう言った。
昨日と同じように、学年主任の先生と校長先生が話をした後、班活動で解散となった。
「よし!どこ行くか?」
みんなが散り散りになった後、佳ちゃんが私たちの班のメンバーにそう問いかけた。
「さっき朝ごはん食べたばっかだから、お腹空いてないんだよね」
「じゃあ、食べ歩きは無しやな」
「見たい所があるということも無いしな…」
私以外のメンバーが、話し合いを進めていく。
「とりあえず商店街に行かない?」
* * *
私の案を採用したみんなと共に、商店街へ来ていた。
他の班の人もチラホラいたので、このルートを通っている人はかなりいるのだろう。
まぁ、美味しそうな食べ物とか、お土産を買ったりとか、いろいろできることはあるだろうから当然と言えば当然か。
少し大きい通りに出たと思ったら、道沿いに水族館が見えてきた。
「おっ!水族館あるやん!」
「私たちが住んでる町にもあるけどねー」
「俺と一緒に行ったところ以外にもあるのか?」
「うん、結構あるもんだよ」
「そうなのか」
水族館は暇つぶしとかという面では、かなり良い案だろう。
「じゃあ行こうよ!出る頃にはお腹も空いてるかもしれないし!」
「せやな!行こか!」
四人分のチケットを購入すると、すぐに、水族館に入って行った。
* * *
「おー!この前来たけど、やっぱり水族館っていいねぇ」
「そうだな。前行ったところと雰囲気が違うから、全然楽しめるな」
さっちゃんは暮葉ちゃんと水族館に行ったって言ってたな。
確か、一カ月くらい前だったはずだが、しょっちゅう行くところでも無いから、久しぶりに感じないんだろう。
私も今度さっちゃんを誘っていこうかな。
また水族館だと飽きちゃうかもしれないから、他の所にでも。
動物園とかかな?
デートスポットというものをあまり詳しく知らないので、また調べてみることにしよう。
「おっ!もう少ししたらイルカのショーがあるらしいで!」
道なりに進んでいくと、壁に貼ってあった時刻表を見て佳ちゃんがそう言った。
「時間ちょっとあるけど…見れなく無いね」
「時間まではぶらぶらしてよっか?」
次のイルカのショーがやる時間は、今から15分後くらいだった。
どうもLrmyです。
書くことが無いのでこの話について少し。
普段、旭たちが住んでいる町にも水族館はありますが、修学旅行先は海の近くなので、大きさがかなり違う。
だから、こっちにはイルカショーがあった訳ですね。
以上で後書きを〆ます。ではでは~