第五十三話:仲良し
学年全員がバスから降りたことを確認すると、先生が話し始める。
「ここからはクラスで行動します」
七クラスに分かれると、それぞれのクラスの担任が各々(おのおの)説明をし始める。
ルート自体は変わらないのだが、混まないようにという理由で、行く場所の順番や時間を変えている。
「それじゃあ、着いてこい」
担任が先導をして、俺たちの案内をする。
* * *
観光のようなことをして、一日が終わってしまった。
修学旅行のクラス活動なんてそんなものだろう。
そんなこんなで、今は班で集まって部屋でほのぼのとしている。
「今日はそんなおもんなかったなぁ…」
「そう言うなって、明日はこの班で活動するんだから、その時に楽しめばいいだろ」
「確かにそうやな!明日は思いっきり遊ぶぞ!」
「そんなに大きい声出すと隣の部屋とかに響いちゃうよ」
七海が注意喚起を佳ちゃんにした。
何だか不思議だな、七海が注意をしている姿を見るのは。
七海はある程度一般常識があるので、おかしくは無いのだが、普段見ない姿だったので新鮮に感じる。
「こうやってこの四人で集まって遊ぶことってなかったから、今日は遊ぼう!」
「「「おー!」」」
俺以外の三人が元気よくそう応える。
元気だな。
* * *
俺たちは、トランプなどをして遊んだ。
佳ちゃんがトランプを持ってくることは知っていたので、俺たちは持ってきていなかった。
トランプ1つで、かなり遊べるな。
ババ抜き、七並べ、大富豪…
挙げていったら切りがなかった。
トランプをしているだけで、日付が変わった。
「ふぁー!遊んだ遊んだ!」
「せやな!トランプ1つしかなくって不安だったけど、何とかなるもんやなぁ!」
「そうだねぇ」
三人が意気揚々と話している。
「ってか、俺たち風呂入ってへんで」
「確かにそうだな」
「この時間なら大浴場も空いてるだろうし、ちょうどいいかもね!」
「そうと決まったら、行くかぁ!」
「おー!」
* * *
「じゃあまた後でねー」
「あぁ、また後で」
流石に男湯と女湯は分かれていたので、俺は佳ちゃんと男湯に入っていく。
着替えを済ませ、中へ入っていくと、中には誰にもいなかった。
「結構広いな」
大浴場と聞いてはいたが、その名に恥じない大きさをしていると思う。
「せやな!ひゃっほう!」
誰もいないからといって、佳ちゃんは風呂にジャンプして入った。
その後、ゴンッという音と共に、額を抑えた佳ちゃんがこちらを見つめてきた。
「頭がぁ…」
「いや、ジャンプして風呂に入ったら、怪我するだろ」
「痛くないわ」
「痛くないのかよ!」
今日一大きい声で突っ込みを入れた。
どうもLrmyです。
座右の銘は『睡眠は薬物である』です(嘘)。
でも、睡眠って気持ちいいですよねぇ。
昼寝を含めると、最近は10時間近く寝ていると思います(これはガチ)。
ゲームとかもしたいんですけど、睡眠の時間を削るわけにもいかない…
これがトレードオフってやつか?
今日の雑談はこれにて。ではでは~