第四十四話:理解
後書きで『空に浮かぶ太陽と、地に沈む月』のネタバレを含む可能性がある話題を話します。
ネタバレを避けたい方は、先ずはそっちを読むことを推奨致します。
ドアを開け教室に入る。
…入ると言ったが、まだギリギリ教室には入っておらず、話声が聞こえてきた。
「デートってやつか!?羨ましい限りやなぁ……」
この声は…佳ちゃんの声だろうか。
話し相手は…さっちゃんだった。
二人で会話をしているのが聞こえる。
「さっちゃん!佳ちゃん!おはよう!」
私の声に気付いたのか、「おはよう」という声が返ってくる。
「それよりデートって何のこと?」
「…聞いてたのか?」
「聞いてたってよりは聞こえたの方が正しいかな」
「あー…それについてはな……」
さっちゃんが1から説明してくれた。
日曜日に暮葉ちゃんと水族館に行ったこと。
あー、完全に理解した。
その日の夜に、『この連休中に旭君と遊びに行ってきなよ』という連絡が一件入っていた。
宛先は言うまでも無く暮葉ちゃんからだった。
どういうことか悩んでいたが、悩んでいるうちに水曜日になってしまったので、結局映画に行ったのだが。
詳しくは暮葉ちゃんに聞くとしよう。
「それじゃあね!」と言って自分の席に戻って行く。
「おはよ!」
「んーおはよー」
いつも私より早く学校に来ている暮葉ちゃんに挨拶をする。
まだ眠いのか机の上に顔を伏せて、手を前に伸ばしている。
ぐでーっとしているというのが一番近い表現だろうか?
「暮葉ちゃん?日曜日のことなんだけど…」
「あー旭君の?」
「そう!水族館に行ったってなに?」
「うーん、審査?査定?そんな感じー」
「そんな感じーってどんな感じ!?」
何があったのか理解がしきれない。
「なにを調べてたの?」
「深淵…かな?」
「そうじゃなくて…」
暮葉ちゃんはたまに会話ができなくなるんだよなー
「ごめんごめん!ちゃんと話すから!」
自分のできる限り嫌そうな顔をすると、流石に諦めてくれのか、暮葉ちゃんがバサッと起き上がった。
「七海と旭君の仲をちゃんと知りたかったんだよ」
「仲って…」
その後、変わったようなことは無く、普通に授業を受け、普通に放課後になった。
「さっちゃん!帰ろ!」
さっちゃんに下校を促すと、
「すまん、今日は先に帰っておいてくれないか」
と言われてしまった。
どうもLrmyです。
毎度毎度のように本文が短くなってしまって申し訳ない…
もう少し長くした方が良いんですかねぇ…?
意見がもらえるなら幸いです。
それと、短編に出てきた『蓬屋』って苗字には元ネタがあるんですけど、わかる人いるんですかねぇ?
あと、光は苗字も捨ててるので『蓬屋光』と名乗りました。
久しぶりの(?)誰得情報でした。ではでは~




