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第四十二話:夢想家

「んー!やっぱり映画って面白いね!」


空になったポップコーンの入っていたバケツのような物と、同じように空になった飲み物が入っていた容器を両手で持った七海がそう言った。


「そうだな。恋愛ほどわかりやすくはないと思ってたけどそんなことなかったし」


「ねー!」


空になったゴミをゴミ箱へ捨て、映画館を後にする。



今回見た映画はファンタジー的な内容だった。


しかし、俺TUEEEEみたいな感じではなく、ほのぼの冒険譚とかそんな感じだった。


舞台が異世界だったので、この世の常識を考えないようにしてみないと分からないことなんかがあり、かなり頭を使うことができたし、なにより面白かった。



「これからどこ行くー?」


「どうするか…」


ショッピングモールに着いたのが前回とは違い午後だったため、これからご飯というわけにもいかなかった。


「…じゃあ」


食事が駄目でもいいところを思い付いた。


「カフェに行かないか?」


「いいね!行こ行こ!」



映画館は3階にあったのでカフェのある1階までエスカレーターで移動していく。


七海は移動中にそのカフェのメニューを見ていた。


「あっ!これ美味しそう」


「いいのは見つかったか?」


「うん!でも今この二つで迷ってて…」


そんな会話をしているうちに、カフェまでついてしまった。


「その二つは中入ってから決めるか」


「そうする!」


俺は『本日のオススメのメニュー!』と書かれたものにした。


キャラメル何とか…みたいな名前だったが、正直覚えていない。


「私は…これで!」


1分ほど悩んだ末に、どちらかを選んだみたいだ。



席に着いて注文した飲み物が来るのを待っていると、七海が「ねぇねぇ!」と声をかけてきた。


「どうした?」


「今日の映画の感想話そうよ!」


確かに。他の人と同じ話題で盛り上がるのは確実に楽しいだろうと思い「いいぞ」と一言だけ言った。




自分とは違う風に捉えている場面があったり、最後の方にあったことが伏線だったことに気が付けたり…


その話は、飲み物が来ても続いた。



結局1時間くらいカフェに入り浸ってしまった。


まだ辺りは明るかったが、帰るのには丁度良い時間だった。


「そろそろ帰ろっか?」


「そうだな」


カフェを出て、駐輪場にある自転車を取りに行く。


「それじゃあ!ゴー!」


一足早く自転車の鍵を開けた七海が、少し坂になっている所を下り風をなびかせていた。


急いで後をついていくと、映画のワンシーンの言葉を叫びながら自転車を走らせていた。

どうもLrmyです。


前回映画はファンタジーって言ったから短編2作目はファンタジーになると思った人。


あれは嘘だ。


まぁいつか連載として出すと思うんですけど。


ファンタジー物も出すってことで、楽しみにしておいてください。


ではでは~

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